「不適切にもほどがある」昭和世代だけが気付いた!あの名作と全く同じ“サブタイトルの方式”

2024年02月07日 10:09

芸能

「不適切にもほどがある」昭和世代だけが気付いた!あの名作と全く同じ“サブタイトルの方式”
金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」第2話。歌い、踊る犬島渚(仲里依紗・手前)(C)TBS Photo By 提供写真
 俳優の阿部サダヲ(53)が主演を務めるTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)は2日、第2話が放送された。初回に続く“ミュージカル調”で視聴者を虜にしたが、この突然のミュージカル、昭和の“あの名作ドラマ”に通じる点がある。
 <※以下、ネタバレ有>

 宮藤官九郎氏がオリジナル脚本を手掛けるヒューマンコメディー。「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」の阿部&宮藤氏&磯山晶プロデューサーが「タイガー&ドラゴン」以来19年ぶりにタッグを組んだ。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまう“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与える。

 第2話は「一人で抱えちゃダメですか?」。犬島渚(仲里依紗)が勤めるEBSテレビを舞台に「働き方改革」が描かれた。

 初回に続き、EBSテレビを舞台にミュージカルが繰り広げられた。「1人で抱えちゃダメかねえ」「そもそも、働き方って何だい」「働き方って、がむしゃらと馬車馬以外にあるのかね」「その改革、少なくとも彼女の助けになってないよね。だったら、1人でやった方がマシだって。しょうがなく1人でやってんの。♪それが彼女の働き方~」「帰ればいいんだよ。お先~って。♪それがそいつの働き方~」と、現代へのアンチテーゼを軽やかに表現した。

 “突然のミュージカル”は、最初こそ戸惑う視聴者が多かったが、「だんだんクセになる」と大好評だ。

 この演出、実は過去にも同様のドラマがあった。

 それは、同じTBS金曜ドラマ枠で1983年から1997年にかけてシリーズ化として放送された「ふぞろいの林檎たち」だ。同作は、脚本家・山田太一氏が手掛ける青春群像劇。四流大学に通う若者たちが抱えるさまざまなコンプレックスや焦燥感を描き、必死に跳ね返そうと生きるドラマは、1980年代に社会問題となっていた学歴差別を背景とし、主題歌のサザンオールスターズ「いとしのエリー」も大ヒットし話題を集めた。

 「ふぞろいの林檎たち2」でも、登場人物が「ダンサーになりたい」と叫び、“突然のミュージカル”が始まるシーンがあった。

 この山田太一氏の演出に過去言及していた宮藤氏。しかも「ふぞろいの林檎たち」のサブタイトルは全て「~ですか?」「~ありますか?」と、疑問詞でそろえられており、「不適切にも…」のサブタイトル「~しちゃダメですか?」に通じている。

 ネット上では、「ふぞろいの林檎たち」をリアルタイムで視聴していた世代から歓喜の声があがった。

 宮藤氏ならではの“小ネタ”満載の話題作。次回は第3話「カワイイって言っちゃダメですか?」(2月9日)が放送される。

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