過去に小学館と対立の漫画家、小学館編集部声明に見解「賛否両論はあって然るべきとわかってて出した文章」
2024年02月10日 15:45
芸能
こうした経緯がありながら、「編集者一同」名義で出された声明。同編集部の声明は「芦原妃名子先生の訃報に接し、私たち第一コミック局編集者一同は、深い悲しみと共に、強い悔恨の中にいます」と書き出し、「本メッセージは、我々現場の編集者が書いているものです」と前置き。編集者としての芦原さんへの思いや、読者・作家への謝罪、再発防止への取り組みなどをしたためたものだった。
過去に小学館との対立をブログで公表した新條氏は当初の「発信予定なし」の方針が明らかになると、「小学館声明なしか…残念ですね。私が小学館から出るっていうブログを書いて大問題になった時、小学館は朝イチの会議で“作家にあんな偉そうな発言をさせないように管理した方がいい”ってなった」と振り返り「この話は当時、私が小学館を離れても連絡を取り合ってた小学館の編集者がさすがに自社の対応に呆れて教えてくれた」と回顧した。
続けて「漫画家って今、芦原先生のことを考えない日ってないです。悔しくて」と、すべての漫画家がこの問題に思いを馳せていると主張。その上で、「すっかり大御所扱いになった今、何ができるだろってずっと思って来ました。この業界を変えなきゃって。だから今、私は出版社とはお仕事してない。作家を守るのは作家なんだって思いを新たにしました。その辺り、もっと発信します!」と宣言していた。
この日、編集部一同の声明について改めて投稿。「編集部の声明、賛否両論なのですね」と前置きしつつ「庇う気もないですが、賛否両論はあって然るべきとわかってて出した文章だった気がします」と受け止め。「なにが原因かはきっともうわからない気がするだけに、何が報われることなのかもわからない。ただこの件で出て来た問題や膿や闇はなんとしても解決しないと!って思ってます」と記した。