毎コン日本映画大賞・阪本監督 3年かかって撮影期間は12日「派閥の裏金でもあれば…」

2024年02月14日 18:53

芸能

毎コン日本映画大賞・阪本監督 3年かかって撮影期間は12日「派閥の裏金でもあれば…」
<第78回毎日映画コンクール表彰式>日本映画大賞を受賞し喜びを語る阪本順治監督(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 2023年(第78回)毎日映画コンクールの表彰式が14日、東京都目黒区八雲のめぐろパーシモンホールで行われた。「エゴイスト」で男優主演賞を射止めた鈴木亮平(40)、「市子」で女優主演賞に輝いた杉咲花(26)はともに初受賞の栄誉に酔いしれた。スポニチグランプリ新人賞に選ばれたアフロ(36)とサリngROCK(43)は映画への本格参戦に色気を見せた。
 「せかいのおきく」で日本映画大賞を受賞した阪本順治監督(65)は、トロフィーを手に「4年前に15分の短編を作り、3年前に15分のパイロット版を製作。2年前に出資がかなって90分の作品になったが、3年かかって撮影期間は12日。派閥の裏金でもあれば良かったんですが…」と笑わせながら、「こんなことがあるんだなあ」としみじみ語った。

 「どついたるねん(89年)でスポニチグランプリ新人賞を受賞してからちょうど30本目の監督作。2000年の「顔」以来2度目の大賞となった作品は江戸の堆肥事情を絡め、声を失った武家の娘と下肥買いの若者2人がたくましく生きていく姿を、市井の人々の泣き笑いも込めて描いた青春活劇だ。

 大病を克服したプロデューサーの原田満生氏(58)から持ちかけられた企画がベース。完成までには紆余(うよ)曲折もあったが、「なにくそ!の思いで書いた」と明かす脚本でも賞を贈られダブル受賞だ。ともに苦労した原田氏も駆けつけ受賞を喜んだ。

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