1年半前の“水ダウ吃音炎上騒動”インたけが語った複雑な胸中 伊集院光の熱い言葉に「泣けた」反響も

2024年02月14日 23:12

芸能

1年半前の“水ダウ吃音炎上騒動”インたけが語った複雑な胸中 伊集院光の熱い言葉に「泣けた」反響も
インタレスティングたけしインスタグラム(@takeshi_interesting)から
 お笑い芸人のインタレスティングたけしが14日放送のTBS「水曜日のダウンタウン」(水曜後10・00)に1年半ぶりに出演。約1年半前の“騒動”について語った。
 2番目の企画としてナイツ塙宣之がプレゼンターとして登場。一昨年7月に放送された、インタレスティングたけし(インたけ)の吃音が“騒動”として炎上してしまった「説教中の『帰れ!』額面通り受け取るわけにはいかない説」を振り返りながら紹介した。

 その際、“炎上騒動”に巻き込まれた形のインたけ。当時のオンエアについて番組から話を聞かれると、インたけは「めちゃくちゃ反響がありましたね。一日中携帯が鳴りやまなかった」と回想。続けて「で、炎上したらもっと…1週間ぐらい携帯がずっと鳴っていましたね。“頑張ってください”って。一部では“インたけ、もうテレビに出るな”みたいな。そういうのもあったんですけど」と詳細に振り返った。

 「それでテレビに出られなくなっちゃうのはイヤなんで。逆にこのしゃべり方で名前を覚えてもらえるというのもあるんで。しゃべり方とネタで笑ってほしい」。インたけ自身は、しゃべり方も自分の個性と捉えていて、当該放送で吃音をイジられたとは思っていなかった。

 自身の個性でテレビにも出られるんだ――。講演会などでも胸を張って語って来たインたけ。先輩と後輩のドッキリに出演しただけなのに…。母も含めて「吃音」に注目が集まるだけでなく、炎上騒動に発展してしまった1年半前の放送の反響に複雑な思いを抱えながら現在に至っていると胸中を明かした。

 インたけと母の思いをVTRで知ったスタジオの伊集院光は、自身の体形を念頭に「凄く難しいところに、ここの番組はお笑いでツッコんでいくから、まあ、ああいう問題が起こるんですけど。例えば、僕が体が超デカいっていうことを、中学生、高校生でイジられたとしてね、ある意味、笑われるっていうことをこっち側が分かってやっているなら、“これは俺が笑わせていることじゃん”っていう転換が起こる。そうすると“これは武器じゃん”ってなって。お笑いになる時は“コンプレックスは全部武器だ”って師匠にも言われて。彼の吃音がみんなに例えばイジられたりとか、時に笑われたりとかしているのを、“芸人になればいいじゃん”って。俺は芸人の好きなところは、もしかしたら一般生活ではつらいところもある特徴が、みんなに喜んでもらえる。こっちは、それを分かってやっている関係ができる、世界一素晴らしい職業だと思っているから。苦労している人がいっぱいいる、そのご家族もいるから、いろいろ言いたくなるのは分かるけど、そこはちょっと分ってほしいんだよねって思っちゃう」と自身の考えを熱く語った。

 それを聞いた塙は「このままインたけが消えてしまわないように、我々なにかできないかってご本人に相談したところですね、前回はドッキリのターゲットだったが、今度は仕掛け人をやりたいと」説明し「インタレスティングたけし 芸人引退ドッキリ」が敢行された。

 インたけが“因縁”のチャンス大城に芸人引退を告げるというドッキリ。しかし、引退の報告だと察知したチャンスは、のらりくらりと本題から話をそらしたが、次第に本音をぶつけ合った2人。涙を拭いながら「ネタも書くし…」と引退を阻止しようと説得するチャンス。感動的な雰囲気になったところでネタバラシとなった。

 ポカーンとした表情のチャンスは、ホッとした表情を見せながらも“反撃”とばかりに「インたけはネタが弱い」とまともなツッコミ。それを聞いたインたけも笑顔でうなずいた。検証の結果は、吃音とかしゃべり方とかは関係なく“芸人はネタのクオリティーだ”と笑い飛ばし「テレビに出るのにしゃべり方は関係ない」という説で締めた。

 今回のインたけの告白、そして伊集院の熱い考え方に、ネット上には視聴者から「グッときた」「辞めないってわかった時のチャンスさんめちゃくちゃ嬉しそうで感動した」「バラエティ史上1番せつなく、考えさせられるドッキリ」「泣いた…頑張ってほしい」「いろんな価値観や個性のある世界への問い掛けで感動」「テレビに出るのに喋り方は関係ない」など反響が続々と寄せられた。

 インたけは2022年7月6日に同番組に出演。その時の放送では「4世代対抗リレー 第3弾」と「説教中の『帰れ!』額面通り受け取るわけにはいかない説」と題したVTRを放送。「説教中の~」では、お笑い芸人が後輩芸人を叱責し帰宅させるドッキリが行われたが、説教されるインたけが言葉に詰まってしまう様子が放送され、SNS上など一部では「後輩芸人、もしかしたら吃音なんじゃないか」「吃音の人の喋り方を笑ったりバカにするのほんとだめだと思う」「吃音を笑いものにした」との声が上がっていた。その後、NPO法人「日本吃音協会」が、吃音者に対する差別と偏見を助長するなどとして同局に抗議文を送ったと発表。この協会の対応に、インたけは「またテレビジョン出たい!!」と反応。この騒動で注目された。

 この騒動は番組だけでなく、日本吃音協会も“炎上”。抗議文で注目を集める中、一部で批判があったのが、公式サイトの「活動理念」で掲げていた部分だ。「120万人。この数字は日本の吃音当事者のおおよその総数です。『生まれてこなければよかった。』この言葉は120万人の人が一度は思った言葉です」と記されていた。協会は後日、「現在は訂正/削除済みですが、当協会のホームページに掲載されていた『生まれてこなければよかった。』という文言についてのご説明とお詫びを日本吃音協会としてさせていだたきます」と文書を発表。「私たち協会メンバーの中には、吃音による幼少期のいじめ・からかいでの辛い経験を有する者が複数おり、『生まれてこなければよかった』という個人的に持ち得た感情や言葉を、全ての吃音当事者の共通認識であるかのように記載してしまったことについては、極めて不適切な判断であり、吃音についての誤った認識を与える可能性がありましたので改めて深くお詫びを申し上げます」と謝罪していた。

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