菅井八段 藤井王将に挑んだ7番勝負から再起 永瀬九段に竜王戦で171手勝利 29日には大一番

2024年02月14日 22:50

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菅井八段 藤井王将に挑んだ7番勝負から再起 永瀬九段に竜王戦で171手勝利 29日には大一番
菅井竜也八段 Photo By スポニチ
 将棋の菅井竜也八段(31)が14日、東京・将棋会館で竜王戦1組出場者決定戦に臨み、永瀬拓矢九段(31)に171手の熱戦で勝利した。終局は午後10時6分。藤井聡太王将(21)=8冠=に開幕4連敗を喫した第73期ALSOK杯王将戦7番勝負第4局(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)から中5日。菅井が連敗を4で止め、再出発を飾った。
 振り駒の結果、菅井が先手となり戦型はゴキゲン中飛車へ進んだ。菅井の銀冠に永瀬は穴熊と堅陣を敷き合い、菅井が王頭を盛り上げて穴熊へ圧力を加えた。

 対して永瀬は1筋の王頭に2枚目の香を打ち付けて2段ロケットを配備して反撃機をうかがう。最後は両者秒読みの中、菅井が永瀬王の頭上へ華麗な銀捨てを放って、リードを広げて押し切った。

 「もう少し力を付けて、振り飛車を指すならもうちょっと工夫をするとか、戦い方を変えるなど大きな変化が必要では」。菅井は王将戦を三間飛車と角交換型振り飛車で戦った。その第4局終局後、歯がみするようにして語った反省を早速形にしての勝利だっただろうか。

 17年度に獲得した王位以来のタイトルを王将戦では逸したが、重要対局は続く。現在5勝3敗で2位タイに付ける、名人挑戦権を争うA級順位戦は最終9回戦の一斉対局が29日に待つ。菅井は6勝2敗の首位・豊島将之九段(33)との直接対決で、勝てばプレーオフへ持ち込むことができる。

 竜王戦1組5位決定トーナメントを勝ち上がった菅井は、次戦で斎藤慎太郎八段(30)と対戦する。永瀬は2組降級が決まった。

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