立川志らく 茂木健一郎氏の「日本のお笑いは全員落第」に反論「ダウンタウンは日本の笑いを変えた」
2024年02月21日 17:55
芸能
志らくは「茂木さんとは仲良しなので彼の言いたいことはよく分かる」と2人の関係性について前置きしつつ、「でもね、日本の笑いはそこまで低くない。むしろレベルは高い部分もあると思う。アメリカの笑いは、世の中を斬り込んでいるイメージがあるが、でもその大半は人種差別とエロネタであったりもする」と反論した。
さらに「m1の漫才にしたって、ランジャタイやトムブラウンのようなぶっ飛んだ、イリュージョン系の笑いを若い子がウケている凄さ。彼らの笑いは落語の本質なのです。談志の提唱すること『落語はイリュージョン』。なんだかわからないけど、まるで夢のような、意味不明だが、そのフレーズだからこそ面白い、それが落語の本来の面白さ。だから江戸時代に出来た笑い噺が令和の世の中でも通用しているのです。落語の魅力は昔話ではない。そのイリュージョンを体現しているのが落語家ではなくランジャタイでありトムブラウンであり、ジャルジャル、ヨネダ2000。でも、このイリュージョンをいち早く始めたのがダウンタウン。松本人志。横山やすし師匠からチンピラの立ち話も揶揄されたが、それはその時点でテクニックがなかったから。テクニックを習得してからはダウンタウンは日本の笑いを変えた。それはイリュージョンの笑いを作り上げたから。おそらく落語の本質であるイリュージョンを笑いに昇華させているのは日本」と持論を展開した。
また「茂木さんが言うところのレベルの低さは、それは番組なのでしょう。なかには本当に酷いのはある。でもそこだけを取り上げて日本の笑いを否定するというのは談志の否定、落語の否定につながります」と指摘した。
最後に「落語も権力に斬り込むのが魅力だと言う人がいるが、それは落語の一部の要素であり、本質ではない。ついでに言うと『弱きを助け強きにはヨイショ』この卑屈さ、愛嬌、人間らしさが落語家の姿。だから愛される。落語の本質はイリュージョン。それを表現しているお笑い芸人は世界トップレベルです」と主張して締めくくった。