落語協会抜てき真打ち 林家つる子、三遊亭わん丈がお披露目 正蔵は弟子にエール「流れに乗れ」

2024年03月06日 16:40

芸能

落語協会抜てき真打ち 林家つる子、三遊亭わん丈がお披露目 正蔵は弟子にエール「流れに乗れ」
落語協会新真打ち昇進披露会見に臨む(前列左から)林家つる子、三遊亭わん丈(後列左から)柳亭市馬、林家正蔵、三遊亭天どん Photo By スポニチ
 落語家の林家つる子(37)、三遊亭わん丈(41)が6日、都内で落語協会新真打ち昇進披露会見に出席した。会見にはわん丈の師匠である三遊亭天どん(51)、つる子の師匠林家正蔵(61)、同協会会長柳亭市馬(62)も出席した。
 同協会で抜てき真打ちが誕生するのは2012年春の春風亭一之輔、同年秋の古今亭志ん陽、古今亭文菊以来12年ぶり。つる子が11人抜き、わん丈が15人抜きとなる。女性の抜てきは同協会史上初。
 弟子の抜てき昇進に対し、正蔵は「随分と迷いました」と告白。「まだまだ二つ目でいろいろなことに挑戦し、いろいろなネタを覚え、何かをつかんだり、失敗して欲しかった」と師匠としての心境を吐露した。

 その上で「受けようと思ったのは自分の経験です」と自身の真打ち昇進試験での古今亭志ん朝さんとのエピソードを交え、決断の理由を語った。

 「腕のいい兄さんが落ちて、私はどういうわけだけか受かってしまった。その試験の3日後に師匠の家に呼ばれて言われたのが“流れに乗れ”ということ。“人生で大きなチャンスはそう巡ってこない。その時の流れには必ず乗らないと駄目だ。どんなことを言われようとも一生懸命やっていれば見ている方は見ている。一生懸命やれ”と言われた」と大師匠の教えを回顧。抜てきでの昇進を果たした愛弟子にエールを送った。そんな愛の檄につる子は「より一層頑張らなければと身が引き締まる思いです」と応じた。

 わん丈は11年に新作落語の名手として知られ、21に亡くなった故三遊亭圓丈さんに入門。入門前にはバンドマンとして活動していた。入門後は「スーパー前座」として活躍。古典、新作問わずネタをかけ、若手としては圧倒的な高座数をこなして腕を磨いてきた。「他の世界に行ってしまう才能のある若い方が、落語の世界に憧れてもらえるような真打ちになりたい」と未来を見据えた。

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