NHK会長 旧ジャニ番組への新規起用なしに変更なし SMILE社の補償「着実に進展」と一定の評価も

2024年03月13日 14:16

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NHK会長 旧ジャニ番組への新規起用なしに変更なし SMILE社の補償「着実に進展」と一定の評価も
東京・渋谷のNHK社屋 Photo By スポニチ
 NHKは13日、東京・渋谷の同局で定例会長会見を行い、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)所属タレントの今後の番組起用について言及した。
 稲葉延雄会長は同事務所所属タレントの起用については「被害者の補償と再発防止が着実に実施されているかを確認できるまで当面行わないという従来の方針に変更は今のところございません」と起用しない方針に変更はないとした。SMILE社、新会社・STARTO ENTERTAINMENTとは継続的にやり取りはしているとし「再発防止状況を確認している」とした。

 被害者への補償については「着実に進展しているのではないか」と一定の評価をしているとつつも「新会社については再発防止の取り組みやガバナンスなど会社の取り組みなど、まだ確認していきたい点ががある」と説明。「今後ともやり取りを継続し、補償や再発防止の取り組みを確認したうえで、新規の出演依頼を行うか判断する」「しばらく動きを見させていただいて、我々に通知している内容と齟齬がないか確認していきたい」とした。

 同事務所は昨年12月にマネジメントを担う新会社「STARTO ENTERTAINMENT」の設立を発表。旧事務所の創業者一族が一切出資しない形で発足。収益は旧事務所側に回らず、性加害問題の被害申告者への補償が始まったことも明らかに。2月29日現在で補償内容の通知者数は325人、補償支払完了者は249人と報告している。

 同局は同事務所所属タレントの起用について「新規の出演依頼については被害者への救済と再発防止への取り組みが着実に進まないと行わない」との方針を示しており、2月定例会見で、稲葉会長は「私どもの対応は変わっておりません」「現状を見守るに尽きる」と新規契約はしないという方針に今後も変更はないと説明。これまでの同事務所の対応について「我々の期待している動きに対して少し遅い」と厳しい言葉も。「被害者への補償と対策はきちっと確立されているか、きちっと確認したい。個人としては遅いなと」と見解を示していた。

 また、2月の定例会見で、山名啓雄メディア総局長が「今年の4月からは編成しない」と発表。これを受け、「ザ少年倶楽部」から1月にリニューアルされた「ニュージェネ!」(BSP4K、金曜後6・00)、BS「ザ少年倶楽部プレミアム」の新タイトルとしてスタートした「プレミセ!」(第3金曜後6・00)のほか、Eテレの「バリューの真実(SixTONES)」、「言葉にできない、そんな夜(WEST.桐山照史)」、「とまどい社会人のビズワード講座(キンプリ永瀬廉)」、「世界サンライズツアー(WEST.中間淳太)」の4番組、NHKラジオ第1の「STUDY!ぼくたちとみんなのラジオ」(A.B.C―Z)」、「らじらー!サタデー(Hey!Say!JUMP八乙女光、伊野尾慧)」の2番組を合わせ、旧ジャニーズ事務所所属タレントが出演している計8番組が今年度末での終了を発表している。

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