NHK 出演者に対する人権尊重ガイドラインを発表 昨年紅白での取り組みを他番組にも広げる

2024年03月13日 14:01

芸能

NHK 出演者に対する人権尊重ガイドラインを発表 昨年紅白での取り組みを他番組にも広げる
東京・渋谷のNHK社屋 Photo By スポニチ
 NHKは13日、東京・渋谷の同局で定例会長会見を行い、同日付となる「NHKの出演者に対する人権尊重のガイドライン」を公表した。
 同局は「これまで『NHK国内番組基準』や『NHK国際番組基準』、『NHK放送ガイドライン』などに基づいて、人権、人格を尊重して番組の制作・放送などを行ってきました。今後より一層、この取り組みを強化するため、『NHKの出演者に対する人権尊重のガイドライン』を作成しました」と説明。「NHKおよび関連団体のすべての役職員は、このガイドラインを順守して、出演者の人権、人格を尊重し、安心・安全な制作現場の確保に努めてまいります」とした。

 稲葉延雄会長は「昨年の紅白歌合戦でのジャニー喜多川氏の性加害問題を契機に、出演者の所属事務所の人権を尊重する姿勢を公表するためのガイドラインを策定して、出演者の所属事務所に賛同してもらった。この取り組みを他の番組にも広げて、『NHKの出演者に対する人選尊重のガイドライン』を作成した。内容は基本的には紅白と同じですが、NHKの番組は関連団体も制作していますので、関連団体を含めたガイドラインをしている」と説明。このガイドラインについては新年度(この4月から)から制作放送する番組に対するものとし、「今後、出演者の所属事務所に賛同を求めていただく」とした。

 また、ガイドラインに背くようなことが覆った場合のペナルティーなどについては「賛同いただいた後にふさわしくない事案があった場合は、個別にその都度判断する」と話すにとどめた。

 今回示されたガイドラインは以下の通り。

●人権、人格を尊重し、コンテンツ制作のあらゆる段階で、誰もが十分に能力を発揮できる規律ある制作現場を目指します。出演者に対する性的搾取、性的虐待を排除し、悪質な嫌がらせや差別的または攻撃的な行動を認めません。

●制作現場において、人種、民族、国籍、宗教、障害、政治的思想、性別、年齢、ジェンダーなどいかなる理由による差別も認めません。

●強制労働など人権を侵害する労働慣行は認めません。

●子どもの人権を尊重し、児童労働や児童虐待を認めません。未成年の出演者については、労働基準法など関係法令・法規を順守します。

●出演者1人ひとりの心身の健康に配慮し、安心・安全な環境の確保に努めます。

●NHKおよび関連団体のすべての役職員は、出演者の人権を尊重します。

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