尾上松也 歌舞伎界で苦しんだ“家柄の壁”明かす「家柄のある方たちに追いついていくには…」

2024年06月01日 17:27

芸能

尾上松也 歌舞伎界で苦しんだ“家柄の壁”明かす「家柄のある方たちに追いついていくには…」
尾上松也 Photo By スポニチ
 歌舞伎俳優の尾上松也(39)が、1日放送のフジテレビ系「相葉◎×部」(土曜後4・30)に出演し、歌舞伎界での知られざる苦労を明かした。
 ゆかりの深い人物からの13文字の手書きメッセージをヒントに、2人の思い出の場所を探して対面を目指す「一筆啓上部」の企画に登場。松也は友達の弟で、幼なじみでもある歌舞伎俳優の尾上右近(32)に「あの時 お前 泣く程熱かったな」のメッセージをしたためた。

 右近は歌舞伎座の稽古場、銀座の飲食店など、思い当たる場所を探したが外れ。そんな中、心当たりがあった新橋演舞場に向かった。「歌舞伎座で主役をやりたい」と夢を持っていた松也さんが、初めて主演、演出舞台を開催した場所だったという。

 当時の苦労を、松也も明かした。「もともと家柄があるわけではないので、何もしないでいるだけでは、なかなか大役というか、いいお役というのは回ってこない。周りの家柄がある方々がやっていきますから。それをただただ見ているだけでは、自分は埋もれてしまうなと思ったんで」。松也は父・松助さんが尾上松緑門下に弟子入りしたという経緯があり、代々続く家柄ではない。家柄や名跡が重視されてきた歌舞伎の世界で、松也の血筋は新参者になる。

 そんな中、松也は自ら歌舞伎の公演を開いたり、ドラマやミュージカルのオーディションを受けたりと、自分なりの挑戦を始めた。「他の若手の家柄のある方たちに追いついていくには、正直、歌舞伎だけではやっていけない。言い方を悪くすれば、何とか抗おうをした。それが歌舞伎に還元されるように。そういう役者になっていかないといけないという思いがあったんで。いろんなことをしましたね」と、当時の思いを明かした。

 しかし、新橋演舞場は、松也が指定した思い出の場所ではなく、そのまま企画は続行された。

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