「虎に翼」岩田剛典「花岡は武士」「寅子に背負わせない」信念貫く“衝撃の最期”裏側 初朝ドラで存在感

2024年06月10日 12:00

芸能

「虎に翼」岩田剛典「花岡は武士」「寅子に背負わせない」信念貫く“衝撃の最期”裏側 初朝ドラで存在感
NHK連続テレビ小説「虎に翼」で朝ドラ初出演、花岡悟役を好演した岩田剛典。番組公式インスタグラム(@asadora_ak_nhk)から
 【「虎に翼」花岡悟役・岩田剛典インタビュー 】 女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は10日、第51回が放送され、「EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS」の岩田剛典(35)が好演してきた裁判官・花岡悟の“最期”が描かれた。朝ドラ初挑戦で存在感を示した岩田に撮影の舞台裏を聞いた。
 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。

 花岡は寅子の明律大学時代の同級生。互いに恋心はあったものの、花岡は弁護士を夢見る寅子に家庭に入ってほしいとは言えず。故郷の佐賀地裁に赴任し、地元の女性と結婚した。

 戦後の1947年(昭和22年)、偶然の再会。花岡は東京地裁に戻り、主に食糧管理法違反の事案を担当していた。久々にランチを共にし、自分らしさに悩む寅子を勇気づけた。

 「でも前も今も、全部君だよ。どうなりたいかは、自分で選ぶしかない。本当の自分を忘れないうちに。ま、全部(大庭)梅子さん(平岩紙)の受け売りだけどね」。なりたい自分と法律の間で揺れる自身の葛藤は、直接的には打ち明けなかった。

 同年7月、寅子も携わった民法改正案は国会に提出。しかし、小橋(名村辰)から突然、花岡の訃報を知らされた。

 そして、第51回。花岡は法を守り、闇市のものを一切口にせず。栄養失調のため亡くなったことが判明した。

 花岡役のモチーフとなったのは、経済犯専任裁判官となり、主に食糧管理法違反の事案を担当した佐賀出身の裁判官・山口良忠(敬称略)。法を遵守し、闇米を拒否。1947年(昭和22年)10月、栄養失調に伴う肺結核により33歳で亡くなった。戦後の日本社会に衝撃を与え、論争を巻き起こした。

 信念を貫いた花岡の最期について、岩田は「花岡は武士だったんだなと思います。自分の決断によって、他人から何を言われようと構わない、男に二言はない。寅子との恋愛模様の時も、多くは語らず、思いを馳せながら身を引いて。そういう武骨さも含めて、花岡は武士だったんだなと思います」と解釈。

 史実ベースの展開になることはオファー時に聞かされており「現代の日本からすると(餓死は)なかなか想像がつかない部分もありましたけど、自分の信念を貫いて最期を迎えることは“やあ、ごきげんよう”(第16回、4月22日)の時から念頭に置いていました」と明かした。

 花岡の志や夢は寅子に託す形になったが「そこはもう武士なので、彼女に背負わせるようなことはないですよ。それをしないがための言動。それが花岡の美学なんだと、僕は勝手に解釈しています。もちろん、一緒に過ごした学生時代の思い出はありますから、残された同級生たちはつらかったと思います。ただ、寅子に花岡の思いを背負わせようとして、演技をすることはなかったですね」と振り返った。

 伊藤には「本当に立派な座長さんだと思います。度胸があって、心身ともにパワフル。この作品に血が通っているのも、彼女のフランクな性格や包容力が大きいのかなと思います。今回、初めて共演できて、凄くうれしかったです。また、ご一緒できる機会を楽しみにしています」と感謝。エールを送った。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2024年06月10日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム