羽生九段 あと2勝で藤井王座と5番勝負 王座戦で糸谷八段に勝利し4強入り

2024年06月10日 21:45

芸能

羽生九段 あと2勝で藤井王座と5番勝負 王座戦で糸谷八段に勝利し4強入り
王座戦挑戦者決定トーナメントで4強に進出した羽生善治九段(撮影・我満 晴朗) Photo By スポニチ
 将棋の羽生善治九段(53)が10日、東京・将棋会館で第72期王座戦挑戦者決定トーナメント2回戦に臨み、糸谷哲郎八段(35)に121手で勝利した。羽生は準決勝に進出し、次戦で広瀬章人九段(37)と決勝進出をかけて対戦する。
 羽生のタイトル戦挑戦争いにおけるベスト4進出は、伊藤匠七段(21)が藤井聡太竜王(21)=王将など8冠=に挑戦した昨年度竜王戦以来。4強入りした羽生だが、永瀬拓矢九段(31)に敗れた。今回あと2勝して5番勝負進出なら、一昨年度の王将戦7番勝負以来1年半ぶりのタイトル戦出場となる。

 振り駒の結果、先手は羽生になり戦型は後手・糸谷の一手損角換わりへ進んだ。棒銀の要領で右銀を進めた羽生に対して糸谷は銀矢倉、そして右王という得意の布陣で対抗した。

 片矢倉に組んだ羽生は51手目、1筋に筋違いの端角を放って攻勢を強めた。さらに羽生が進撃開始とばかり、左銀を4段目へ繰り出した57手目。早指しで鳴らす糸谷が1時間2分の考慮に沈んだ。

 昨年7月、順位戦B級1組での1時間5分以来の1時間超えの長考が、苦心のさまを物語る。飛先の歩を突いて攻め合うが、羽生はその左銀をさらに6段目まで進めて糸谷王へ圧力を加えた。糸谷は王を羽生同様4段目まで上がって耐え忍ぶが、金、桂2枚、歩3枚の少ない手駒から巧みに糸谷王を最下段へ落として投了へ導いた。持ち時間5時間から羽生が5時間、糸谷は4時間34分消費した。

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