カブス誠也、6戦連続安打締め 復調きっかけは「悩むのは練習まで…試合に入ったら相手と戦う意識」

2023年07月10日 07:38

野球

カブス誠也、6戦連続安打締め 復調きっかけは「悩むのは練習まで…試合に入ったら相手と戦う意識」
6試合連続安打で前半戦折り返した鈴木誠也(AP) Photo By AP
 カブスの鈴木誠也外野手(28)が9日(日本時間10日)、敵地でのヤンキース戦に「4番・右翼」で先発出場。0-1の5回無死、左翼へ同点の7号ソロ本塁打を放つなど3打数1安打1本塁打2打点だった。
 ヤンキースの先発は6月28日のアスレチックス戦で11年ぶり、MLB史上24人目の完全試合を達成したドミンゴ・ヘルマンだったが、5回表の第2打席でその完全男の球を完璧に捉えた。

 81・7マイル(約131・5キロ)のカーブをジャストミートするとライナー性の打球は勢いを失うことなく、左翼席へと突き刺さった。打球速度は97・8マイル(約157・4キロ)、飛距離371フィート(約113・1メートル)、打球の角度は27度だった。

 これが5月23日(同24日)のメッツ戦で中越え6号ソロを放って以来、出場36試合、154打席ぶりとなる待望のアーチ。さらに4―4で迎えた8回無死満塁では勝ち越しの決勝右翼犠飛を放ち、カブスの7―4の勝利に大きく貢献した。連続試合安打も「6」に伸びた。

 鈴木は打率・259、7本塁打、28打点で前半戦を折り返し、オールスター休みに入る。

 鈴木との一問一答は以下の通り。

 ――前半戦をいい勝利で締めくくることができた。
 「順位的にはあまりよろしくないですけど、やっぱり勝つっていうことには意味があると思いますし、まだ後半戦もたくさん試合があります。そういった意味では最後、勝って終われたっていうのはよかったんじゃないかなと思います」

 ――普段、本塁打打者ではないと話しているが、今日、5月23日以来の本塁打が出るまでに、打球に角度をつけるための試行錯誤はあったのか。
 「いや、何もないですね。打球が上がればいいなとは思っていましたけど、あまりいい状態ではないと思っていたので、だから6月は全然だめでした。あまり考えすぎても試合にちゃんと入っていけないって言いますか、結構悩んでいる自分がいました。そういった意味で7月に入って、切り替えて、相手としっかり勝負していこうと。悩むのは練習までと決めて、あとはいくら悪くても試合に入ったら相手と戦うっていうような意識で入りだしたら結果的によくなってきたので、こういった気持ちというのは後半戦につなげていきたいと思います」

 ――悩んでいたのはメカニック的なところか、あるいは気持ちか。
 「感覚的にも全然良くないですし、自信を持って打席に入れていないっていう感じですかね。僕は練習がよくて、そこで自信を持って試合に臨みたいタイプなんですけど、そこがよくないまま、試合に入っていた。試合の打席の中でもいろいろ考えすぎて、こうした方がいいのかなっていうのがずっと続いて、結果にもよろしくない方向にいっていた。もう練習がいくらダメでも、試合は試合で切り替えてやろうっていうふうにしたら少しよくなったんで、それは後半戦にしっかりつなげていきたいなと思います」

 ――今シリーズは強い打球が多かったが、いい方向に向かっているのか。
 「欲を言えば打球を上げたいですし、良くない打席もあります。だから納得はいってないですけど、でも打席の中で充実して相手と勝負できて、打てなくても切り替えて次は打つぞっていう気持ちで打席に入れてはいます。この休みの期間中にもう少ししっかり調整して、いい状態でまた後半戦迎えられるように頑張りたいなと思います」

 ――5回の本塁打はチーム初安打。先日完全試合を達成したヘルマンに4回まで抑え込まれ、よくない雰囲気もあったのか。
 「いや。特に周りもあまり意識していなかったんじゃないですかね、わからないですけど。でもいいピッチャーには変わりないですし、甘い球も来ていたは来ていたんですけど、なかなか捉えられなかった。難しい投手ではあると思います。何となくスライダーというのが頭にあったんで、そこを拾えたっていうのはあの打席はすごくいい打ち方ができたんじゃないかなとは思いました」

 ――オールスターの休みの間は体を動かすか、休めるか。
 「休みはないでしょうね。そんな余裕はないです。何かしらすると思います」

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