ロッテ・種市 朗希に続いたパ2人目100K!NPB最多タイ全1点差の5連勝に貢献

2023年07月10日 05:30

野球

ロッテ・種市 朗希に続いたパ2人目100K!NPB最多タイ全1点差の5連勝に貢献
<日・ロ>力投する先発の種市(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ロッテ3―2日本ハム ( 2023年7月9日    エスコンF )】 残像を利用した。1―2の7回2死一塁。ロッテ・種市は1―1から五十幡の膝元に139キロのフォークを落とした。ボールとなったが、4球目からは直球、スライダー、直球、直球でフルカウント。読み合いの8球目、フォークと同じ膝元への135キロのスライダーで空振り三振。12個目の三振に、右手をグッと握りしめた。
 「後半は粘り強く投げることができた。逆転してほしいっていう気持ちで投げました」

 直後の8回に味方が逆転。7回7安打2失点で今季6勝目を挙げた。12奪三振は19年8月11日の西武戦(ZOZOマリン)以来4年ぶり。チームメートの佐々木朗に続きリーグ2番目に3桁101奪三振に到達した。最速153キロの直球と最大の武器はフォーク。後輩の佐々木朗ほど落ち幅は大きくないが、カウント球、空振りを狙う球を絶妙の高さに投げ分けて三振の山を築いてきた。この日はフォークをマークした日本ハム打線の裏をかき、直球で6個、フォーク、スライダーで3個ずつの三振を奪った。

 今季最多の123球の熱投。6回終了時点で103球も、吉井監督は続投させた。20年9月に右肘じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)。故障した当時、投手コーチだった指揮官は自身の責任を痛感していた。完全復活を目指す今季は、慎重に球数を管理してきたが、リミットを解除。「まだ故障前の姿には戻っていない。もっと凄くなる」と期待した。

 チームはプロ野球タイ記録の全て1点差の5連勝。「一番はロッテが優勝することだし、シーズン通して僕が結果を出すこと」。種市は18年ぶりの優勝へ、全力で腕を振り続ける。(大内 辰祐)
 ≪球団新全て1点差での5連勝≫ロッテが4日の西武戦から全て1点差で5連勝。全て1点差での5連勝は07年の阪神以来16年ぶりで57年の中日、71年のヤクルト、99年のダイエー、前記阪神に並ぶプロ野球最多。ロッテでは08年4月12日日本ハム戦~同16日楽天戦など過去4度あった4連勝を上回る球団新記録となった。

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