部員9人の上天草が9回まで戦い抜く奮闘も初戦敗退 田島宝主将「1年の成果が出た試合だった」

2023年07月10日 19:08

野球

部員9人の上天草が9回まで戦い抜く奮闘も初戦敗退 田島宝主将「1年の成果が出た試合だった」
<上天草・熊本第一>部員9人で9回まで戦い抜いた上天草ナイン Photo By スポニチ
 【高校野球熊本大会1回戦   熊本一9―5上天草 ( 2023年7月10日    リブワーク藤崎台 )】 部員9人の上天草は熊本一に5―9で初戦で敗れたが、9回まで戦い抜く奮闘ぶりを見せた。富岡智法監督は「コールド負けは絶対に嫌だった。しっかり戦い抜いてくれたことは一つの成長」と選手たちをねぎらった。
 初回に連続押し出しなどで3点を先制。3回からは毎回失点するなど苦しい守備になったが、5点を追いかける8回に5番の鶴田璃空(2年)の左前適時打などで2点を返す粘りを見せた。1番主将として2安打を放った田島宝(3年)は「以前までのチームだと6回以降は声を出せずに、どんどん大量得点をされてしまっていた」と述懐。「きょうは9回までみんなで声を出してコールドゲームを避けることができた。1年の成果が出た試合だったと思います」と話した。

 田島宝主将は当初は高校で野球を続けるつもりはなかった。入学後に富岡監督から「城南大会に出てくれないか」と勧誘を受けて助っ人として参加。中学時代は試合にあまり出られずに、野球のおもしろさが分からなくなっていた。「その試合を通じて、“野球ってこんな風におもしろい”と気づけるようになって。のめり込めるようになりました」と感謝する。「野球自体をやり切ることができて、自分にとってもプラスになったと思います」と高校野球を終えた。

 今年の1年生は勧誘活動を行ったが、0人だった。秋からは2年生6人が残り、他校と合同チームを組む予定になっている。「残されたメンバーで成長できたら」と富岡監督。天草が大好きと話す指揮官は「天草にいて、野球と子どもたちで盛り上げられたら。天草から熊本市内の高校に勝ちたいですね」と熱い思いを口にした。

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