ソフトバンク 近藤の「意地」2ランも届かずカード負け越し 15日からの首位オリ戦で逆襲を

2023年08月14日 07:00

野球

ソフトバンク 近藤の「意地」2ランも届かずカード負け越し 15日からの首位オリ戦で逆襲を
<ソ・日>6回、2ランを放つソフトバンク・近藤(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク3ー5日本ハム ( 2023年8月13日    ペイペイD )】 3位・ソフトバンクは13日、日本ハムに3―5で敗れ、2連敗となった。0―4の6回に近藤健介外野手(30)が右中間18号2ランを放ったが、反撃は及ばず、最下位相手にカード負け越し。首位・オリックスが勝利しゲーム差は9・5に広がり、再び自力優勝の可能性が消滅した。15日からオリックスとの3連戦。ファーム調整中のアルフレド・デスパイネ(37)、栗原陵矢外野手(27)を1軍に昇格させ、負けられない戦いに挑む。
 飛距離130メートル。打球角度26度、時速170キロで放たれた打球は右中間最深部のスタンドまで届いた。0―4の6回1死一塁、近藤が3試合ぶりのアーチとなる18号2ラン。渾身(こんしん)のスイングで劣勢に立たされたナインを鼓舞した。

 「ビハインドの状況で、とにかくつないでチャンスを広げようと打席に入った。その意識の中で、真っすぐを完璧に捉えることができ、ホームランにすることができた」

 日本ハム先発・上原が投じた初球142キロ直球を捉えた。四球を選んだ2回の第1打席で5球、右前打した4回の第2打席で7球、計12球の配球をヒントに仕掛けた初球攻撃。これで初球の打撃成績は35打数16安打3本塁打で打率・457、打点はカウント別でトップの12となった。

 2打点を上乗せしてリーグトップの打点を67と伸ばした。残り43試合時点で18、21年にマークしたシーズン自己最多の69打点は目前で、本塁打は21年の自己最多11本を大幅更新中だ。7月30日のロッテ戦の守備で右膝をひねった影響で1日の西武戦からDHでの出場が続いていたが、この日は左翼でスタメン出場し、10試合ぶりに守備に就いた。「いい感じで打てたし(守備も)大丈夫そう」と周囲の心配を打ち消すように話した。

 ただ、反撃及ばず2連敗し、最下位・日本ハムを相手に1勝2敗とカード負け越しを喫した。藤本監督は「いつも言っていることだけど、相手がいることだから、そう簡単にはうまくはいかない」と話した。あす15日からは首位・オリックスと敵地で3連戦。指揮官は打線のテコ入れ策として「デスパイネ、栗原が合流するかな」と示唆した。体調不良などでファームでの調整を続けていたデスパイネ、左膝炎症のため7月29日のロッテ戦を最後に戦列を離れていた栗原を1軍に昇格させて打開を図る。

 近藤は「上を倒していきたい」と首位叩きを誓った。道は険しいが、近藤ら主力を中心にチーム力を結集して切り開いていくしかない。 (森 寛一)

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