【甲子園】徳島商・森煌の「投げ抜いた」夏が終わった「人生の財産」 859球の記憶胸に、社会人野球へ

2023年08月14日 04:45

野球

【甲子園】徳島商・森煌の「投げ抜いた」夏が終わった「人生の財産」 859球の記憶胸に、社会人野球へ
<徳島商・智弁学園>5回 2死一、二塁 智弁学園・川原崎(左)に勝ち越し2点適時二塁打を打たれた徳島商・森煌 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第8日2回戦   徳島商6ー12智弁学園 ( 2023年8月13日    甲子園 )】 徳島商の最速149キロ右腕・森煌誠(こうだい)は、強打の智弁学園打線に18安打を浴びて12点を失ったが、最後までマウンドに立ち続けた。
 「1人で投げ切れたのは人生の財産。思い出に残る夏になった」

 今夏は徳島大会から通じて7試合63イニングで859球を投げた鉄腕。こみ上げる涙をグッとこらえた。7点を追う9回裏の打席では、自ら森影浩章監督に代打をお願いした。「控えの選手にも甲子園の土を踏んでもらいたかった」。主将として仲間思いの一面も見せた。

 高校入学時は三塁手で、送球の良さを買われて投手へ転向。打たれることも勉強という指揮官の方針で伸び伸びと育てられ、U―18代表候補に選ばれた今年4月まで投球フォームは直されなかった。四国No・1右腕と呼ばれるまでに成長し、卒業後は社会人野球で腕を磨く。「ストレートの質を求めたい。(3年後に)ドラフト上位でかかるように」。甲子園で打たれた苦い経験も、きっと糧にしてみせる。 (石丸 泰士)

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