エンゼルス・大谷 打球速度今季メジャー2位タイ190キロ弾丸二塁打も大敗 PO進出率「1%」窮地

2023年08月14日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 打球速度今季メジャー2位タイ190キロ弾丸二塁打も大敗 PO進出率「1%」窮地
<アストロズ・エンゼルス>6回、大谷は二塁打を放つ(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス3―11アストロズ ( 2023年8月12日    ヒューストン )】 エンゼルスの大谷翔平投手(29)が12日(日本時間13日)、アストロズ戦に「2番・DH」で出場。6回に今季メジャー2位タイとなる打球速度118.3マイル(約190・4キロ)の右中間二塁打で存在感を示したが、今季ワーストの8試合連続ノーアーチに終わった。チームも大敗で借金2。プレーオフ(PO)進出に向け、厳しい状況が続いている。
 敵地ミニッツメイド・パークのスタンドがどよめいた。6点を追う6回。先頭の大谷が右腕フランスのスライダーを強振。打球角度18度の低い弾道が、あっという間に右中間フェンスを直撃した。今季20本目の二塁打は今季メジャー2番目で今季自己最速の打球速度118.3マイル(約190.4キロ)。その後にムスタカスの左犠飛で三塁から生還し、118試合目で早くも昨季に並ぶ90得点とした。

 9日の登板後に「休むことも仕事として大事なこと」と語ったが、その後も試合出場を続ける大谷。8回に逆方向へ放った大飛球はフェンス手前で失速し左飛だった。6、8回はともに本塁打と紙一重の打球だったが、これで今季ワーストとなる8試合連続ノーアーチ。40本塁打のままで足踏みが続き、この日に41、42号を放ったブレーブスの長距離砲・オルソンにメジャートップの座を奪われた。

 チームは2試合連続11失点で大敗し、借金は再び2。昨季ワールドシリーズ制覇の同地区のライバルに今季3勝9敗と大きく負け越している。フィル・ネビン監督は「同じチームにやられ続けるのは、やり切れない」と嘆きつつ「主導権を奪えば、心理的にも変わってくる」と必死に前を向く。

 だが、米データサイト「ファングラフス」のPO進出可能性予想は12日(同13日)時点でちょうど1%。ブルージェイズが敗れ、ワイルドカード圏内まで6.5ゲーム差のままだったことが唯一の救いだが、9年ぶりのPO進出は極めて厳しい状況となっている。(ヒューストン・笹田幸嗣通信員)

 ≪メジャー最速は118.6マイル≫打球速度の今季メジャー最速はオルソン(ブレーブス)が4月11日のレッズ戦で記録した中越え本塁打の118.6マイル(約190・9キロ)。大谷の自己最速は22年4月10日のアストロズ戦で記録したエンタイトル二塁打の119.1マイル(約191.7キロ)で、この日の打球は通算ではメジャーで自己3位の速度だった。

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