阪神・岩貞 日本シリーズ「ジョーカー」任せろ!シート打撃“秒殺ピッチ”で好調アピール

2023年10月26日 05:15

野球

阪神・岩貞 日本シリーズ「ジョーカー」任せろ!シート打撃“秒殺ピッチ”で好調アピール
阪神・岩貞(撮影・後藤 大輝)  Photo By スポニチ
 阪神は25日、西宮市の甲子園球場で全体練習を行い、2日連続でシート打撃を実施した。登板した岩貞祐太投手(32)が、主力6人を1安打に抑えるだけでなく、1人平均3・3球の“秒殺ピッチ”で好調をアピール。オリックスと激突する日本シリーズは28日に開幕する。ブルペンの“ジョーカー”として期待される10年目左腕は頂上決戦でもフル回転する。
 鉄壁ブルペンのキーマンになりそうなスピード感だった。シート打撃に登板した岩貞の“仕事”はとにかく早かった。

 「(テーマは)抑え方というか、早めに、カウントをつくってというところを意識して臨みました」

 救援陣の先陣を切って上がったマウンドでまず対峙(たいじ)したのは近本だった。2球で追い込むと、3球勝負を挑んでスライダーで空振り三振。他球団の投手からすれば難敵の先頭打者を仕留めると、中野にはこの日最多の5球を要したものの一ゴロに打ち取った。大山に中前打を許したが、ペースは乱れない。佐藤輝を4球目のスライダーで空振り三振に斬り、ノイジーは2球で二ゴロ併殺。打者6人に対して20球を投じ、1人平均はわずか3・3球だった。

 「(手応えは)追い込み方というか、ボールになったのも次につながるものが多かった。継続していければ」

 調整登板で参加したみやざきフェニックス・リーグでも「3球で2ストライク1ボールをつくる」ことをテーマに腕を振ってきた。CSファイナルSでは左の好打者が多い広島対策として救援左腕を5人に増員した岡田監督は「元に戻すよ」と日本シリーズでの減員を示唆。シーズン終盤は不調で、CSファイナルSでも1試合の登板で1/3回を投げただけだったが、この日の快投でベンチ入りを一気にたぐり寄せた。

 「意気込み…気持ちとしては全部勝つつもりでいきますけど、どれだけ普段通りにいけるかっていうところなので。ブルペンの雰囲気も普段通りでいけたらと思います」

 この日、甲子園では日本シリーズ開幕前最後の全体練習。“スペードのエース”こと桐敷に加え“10年目のジョーカー”の輝きが増してきた。(遠藤 礼)

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