【ドラフト会議】準硬式出身の王子・高島「びっくり」 唐揚げパクつくと、オリックス5位指名

2023年10月26日 22:21

野球

【ドラフト会議】準硬式出身の王子・高島「びっくり」 唐揚げパクつくと、オリックス5位指名
オリックス5位指名を受けポーズを取る王子・高島泰都 Photo By スポニチ
 まさかのタイミングでの指名だった。王子・高島泰都(23=明大準硬式野球部)は目を丸くした。 【指名選手一覧
 「4巡目まで指名がなくて、寮で食事を取り始めたんです。ちょうど唐揚げを食べていた時に自分の名前が呼ばれて…。びっくりしました」

 前夜は緊張であまり眠れなかったという。唐揚げ同様カラッと晴れやかな表情で会見に臨んだ異色右腕。滝川西時代は制球難に苦しみ「通用するかわからない」と一度は硬式野球を諦め、明大では準硬式に転向。それでも硬式球に比べスピードが出にくいとされる準硬式球で最速150キロをマークし、リーグ戦では1節で最大3試合に先発するなど、自信をつかんだ。王子で硬式に再挑戦すると、主戦投手にまで成長し、ドラフト指名をつかんだ。

 入団すれば人口1万人に満たない北海道赤平市出身者として、母校の滝川西出身者として初のプロ野球選手誕生。「オリックスは投手力がすごく、育成にも定評のあるチーム。先発かリリーフかわからないですけど、一角を担える存在になりたい」と心はすでに“オリ色”。準硬式出身の希望の星としても期待がかかり「高島が行けたんだから俺も続くぞ、という選手が出てきてくれたらうれしい」と、後輩たちへの道しるべにもなるつもりだ。

 ◇高島 泰都(たかしま・たいと)1999年(平11)12月3日生まれ、北海道赤平市出身の23歳。小学1年に赤平レッドレイズで野球を始めて投手と遊撃手。赤平中では軟式野球部に所属。滝川西では2年秋に背番号11でベンチ入りし、3年夏の甲子園に背番号10で出場。明大では準硬式野球部に所属し、王子で硬式に再転向。50メートル走6秒3、遠投110メートル。1メートル81、80キロ。右投げ右打ち。

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