【ドラフト会議】巨人1位・西舘勇「どちらの形でもまずは1軍で1年間」 1年目からフル回転誓う

2023年10月26日 22:15

野球

【ドラフト会議】巨人1位・西舘勇「どちらの形でもまずは1軍で1年間」 1年目からフル回転誓う
巨人1位指名の西舘(前列中央)はチームメートから祝福される (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 大先輩でもある巨人・阿部監督から「ともに優勝目指して頑張りましょう。よろしくお願いします」とテレビ画面越しに声を掛けられた中大・西舘勇陽投手(21)は引き締まった表情で小さくうなずいた。 【指名選手一覧
 「自分がこれまで4年間やってきたことを高く評価していただいた。それがやっぱり1番うれしい」

 1メートル85の長身右腕。クイックモーションから最速155キロの直球と左打者の内角に鋭く食い込むカットボールが最大の武器だ。「その年の一番と評価した選手を指名する」という方針をとる日本ハムも1位指名。2球団競合となったが一切表情を変えず「リーグ戦が終わり自分がアピールする機会は終わった。あとは本当に待つだけと思っていた」と抽選の瞬間を見守った。

 花巻東では3度、甲子園に出場。3年夏の岩手大会決勝は同学年の佐々木朗希を擁する大船渡と対戦も、疲労を考慮され登板回避した怪物とは投げ合わないまま勝ち抜いた。プロ志望届は提出せずに中大に進学。高校のバックネット裏にある本部室には「4年後プロ ドラフト1位」と書いた色紙が飾られている。その夢をかなえ、憧れの先輩が指揮を執るチームでプロの第一歩を踏み出す。

 高い目標を持って進学した中大では、1年秋に初登板。本格的に先発に転向した3年秋に最多の5勝を挙げるなど、東都リーグ屈指の投手に成長した。クイックモーションから最速155キロを投げ込む右腕は、青学大・常広、下村、亜大・草加ら切磋琢磨してきたライバルたちの上位指名にも「自分ができることを最大限やるだけ」という。

 「先発やリリーフ、さまざまな経験をしてきた。どちらの形でもまずは1軍で1年間やるのが目標」と1年目からのフル回転を誓った。

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