中大・西館は巨人が交渉権獲得「もっとレベルの高い投手になれるように」

2023年10月26日 17:33

野球

中大・西館は巨人が交渉権獲得「もっとレベルの高い投手になれるように」
巨人から1位指名された中大・西舘(左)は清水監督と握手をかわす (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 巨人、日本ハムの2球団が競合した中大・西舘勇陽投手(21)は、同大OBの巨人・阿部慎之助新監督(44)がクジを引き当て、交渉権を獲得した。
 西舘勇は「4年後ドラフト1位を目標に毎日取り組んできて、率直にうれしいという気持ちが一番。大学の先輩の阿部慎之助監督の下でご指導頂いて、もっとレベルの高い投手になれるように頑張って行きたい」と意気込んだ。清水達也監督は「阿部君の下で、ジャイアンツを優勝に導いてほしい」と話した。

 1メートル85の長身からの力強い直球に加え、左打者の内角に鋭く食い込むカットボールが最大の武器。花巻東(岩手)では甲子園に3度出場した。同学年の大船渡・佐々木朗希(現ロッテ)と並び県内屈指の剛腕として知られた。

 中大では1年秋にリーグ戦デビューを飾った。3年春まで救援を務め、同年秋からは本格的に先発に転向し、リーグ最多の5勝を挙げ初のベストナインにも選出された。今秋は9月22日の亜大戦で1安打無四球完封の打者28人で斬る「準完全投球」など57回を投げてリーグ2位の防御率1・11、リーグ最多の60三振をマークした。

 2年連続で4位に沈んだ巨人は戸郷、山崎伊が2桁勝利と台頭したが、駒不足を補うため即戦力投手が補強ポイントとなる。救援陣のチーム防御率3・81はリーグワーストで、走者がいない場面でもクイックモーションで投げる西舘は先発、救援どちらの適性もある適任の投手と言える。

 ◇西舘 勇陽(にしだて・ゆうひ)2002年(平14)3月11日生まれ、岩手県出身の21歳。一戸南小3年から野球を始め、一戸中では軟式野球部に所属。花巻東(岩手)では3度の甲子園出場。中大では1年秋にリーグ戦デビュー。憧れの選手は菊池雄星、大谷翔平。1メートル85、79キロ。右投げ右打ち。

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