センバツ出場の京都外大西が無安打でドラフト候補右腕から得点 上羽監督「ウチらしい点の取り方」

2024年03月09日 18:19

野球

センバツ出場の京都外大西が無安打でドラフト候補右腕から得点 上羽監督「ウチらしい点の取り方」
<京都外大西・知徳>知徳・小船 Photo By スポニチ
 【高校野球 練習試合   京都外大西6―2知徳 ( 2024年3月9日    京都外大西・西山グラウンド )】 第96回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)に出場する京都外大西が9日、練習試合で、静岡から遠征してきた知徳に“らしい勝ち方”を見せた。
 知徳は今秋のドラフト上位候補・小船翼投手(3年)が先発。1メートル97の上背からから投げ込む150キロ右腕に抑え込まれる展開だったが、4回に攻略の場面が訪れた。先頭の2番・谷が8球粘って四球を選び、3番・松岡の3球目に二盗。松岡が送った1死三塁で4番・相馬の二ゴロが野選を呼び無安打で同点とした。

 「ノーヒットで1点だけど、ウチらしい点の取り方だったね」と上羽功晃(うえば・たかあき)監督。知徳2番手・原田の制球が定まらないことを見定めると8回に3安打3四球を集めて5点を奪った。選抜出場校らしいソツのない加点だ。指揮官は「バントのサイン見逃しがあったり、8回もチャンスで初球に手を出して投ゴロ併殺になったり…ちょっとベンチと選手の考えがずれている」と勝利にも浮かれなかった。選抜で初戦は昨年王者の山梨学院と対戦する。「向こうはベンチと選手が一体となって戦っている。こっちがズレてしまえば、その差で勝負がついてしまう」と試合後にすぐミーティングして修正を図った。

 「きのう、選手を怒ったんです」と上羽監督が明かした。エース・田中遥音(はると、3年)がキャッチボールでボールを顔面に受けるハプニングがあった。「相手が山梨学院に決まって浮かれてるんじゃないか」とカミナリを落としたのだ。田中は腫れた唇のまま登板して5回1失点とエースの投球を見せた。「調子が悪い中で、きょう出せるMAXは出せた」と振り返る。

 そんな田中にとって「山梨学院は最高の相手です」と言う。昨年の選抜直前に戦った山梨学院との練習試合に先発して手応えを得たからだ。「2―8で負けたんですが、僕はそこから伸びたんです。その相手が選抜で優勝したんですからね。点を取られたのは失策絡み。次に戦う時、エラーをしても僕がどれだけカバーできるかが成長の指標だと」と田中は精神面での収穫を話す。

 知徳の先発・小船についは「ドラフト候補なんですよね。聞いてます。意識はしましたけど、僕は左投手なので相手も左なら凄く感じたと思います」と話す。「甲子園に出ないチームにも僕より凄い選手がいっぱいいる。彼が9イニングを投げたら0―1でしたよ、多分。甲子園に出られなかった人たちの分までも僕たちは頑張らなきゃいけない」と聖地のマウンドに思いをはせた。

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