阪神 1イニング4失策…記録的守乱に岡田監督「初めてや俺も。凄いことが起きるな」

2024年03月09日 05:15

野球

阪神 1イニング4失策…記録的守乱に岡田監督「初めてや俺も。凄いことが起きるな」
<神・ヤ>8回、内山に中前打を浴び、厳しい表情を浮かべる阪神・岡田監督(左)(撮影・平嶋 理子)  Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神5ー6ヤクルト ( 2024年3月8日    甲子園 )】 阪神の守りが8回に崩壊した。1イニング4失策で6失点。5点差をひっくり返された。引き分けを挟まない開幕からの7戦全敗は、2リーグ制が始まった50年以降オープン戦の球団ワースト記録になった。
 「1イニング、4失策って初めてや、俺も。2アウトからやろ?凄いことが起きるな」

 岡田監督はどこか人ごとのように振り返った。発端は、オープン戦で初めて右翼に就いた前川。2死一塁で増田のファウルフライを落球した。これでリズムを崩したか、桐敷が連続四球でピンチが満塁に拡大。続く西田の遊ゴロでチェンジのはずが、小幡が二塁へ悪送球して2者の生還を許した。

 拙守の歯止めは利かず、中堅・森下の落球、小幡の2度目の適時失策で失点を重ねた。今春2度目の1イニング6失点。桐敷は自責点0。お粗末な内容で逆転負けし、オープン戦未勝利は、1試合しか消化していない西武と2球団のみになった。小幡は「練習あるのみだと思います」と反省しきりだった。

 主力の途中交代を継続するなど、指揮官の勝敗へのこだわりはまだ薄い。それは、「シーズンではそんなにメンバーを変えへんからのう」という言葉からも伝わった。しかし、内容は良くない。オープン戦7試合で11失策は12球団唯一の2桁でワースト。この日は特に「取れるアウトを確実に取る」という約束事が破綻した。怒って当然の展開。ところが、全て不問に付した。「何も言わん方が、気が引き締まるんちゃうか。ごちゃごちゃ言わん方が」。不気味なほど上機嫌で球場を後にした。(倉世古 洋平)

 ○…この日の阪神の4失策はすべて8回に出たもの。00年以降のオープン戦ではイニングに限らない「ゲーム失策数」でも04年と17年に1試合ずつあった4失策に並ぶ拙守になる。なお公式戦のイニング失策の球団ワーストは1リーグ時代49年9月29日阪急戦(西宮)6回の5失策がある。

 ○…阪神のオープン戦開幕7連敗は14年と並ぶ、2リーグ制の50年以降の球団ワースト。前回は初戦引き分けのあと7連敗で、開幕7戦全敗は今回が初めて。スポニチに各球団のオープン戦記録が残る65年以降では、85年中日の13連敗と近鉄の11連敗に次ぐ3番目の長さになる。

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