広島 「シン・床田」は手ごわい チェンジアップ駆使して2回無安打「これなら使えそうですという話を…」

2024年03月09日 06:30

野球

広島 「シン・床田」は手ごわい チェンジアップ駆使して2回無安打「これなら使えそうですという話を…」
<広・中>2回を無失点に抑えた広島・床田 (撮影・成瀬徹) Photo By スポニチ
 【オープン戦   広島0ー4中日 ( 2024年3月8日    マツダ )】 広島は8日、本拠地マツダスタジアムで今春初のオープン戦を行い、中日相手に0―4で敗れた。既に開幕ローテーション入りが決定的となっている床田寛樹投手(29)が先発し、今春初の実戦登板で2回無安打無失点と好投。得意球のツーシームに頼らず、直球を軸に、チェンジアップを駆使して打ち取るなど、昨季からの“モデルチェンジ”に手応えを示した。
 今春初の実戦登板に臨んだ床田がマウンドで躍動した。最速146キロを計測した直球を軸に、130キロ台前半のチェンジアップで緩急をつけて相手を翻弄(ほんろう)。得意球のツーシームに頼らない配球に手応えをのぞかせた。

 「投げたい球も投げられたし、良かったと思う。(チェンジアップは)手応えがあったので、これなら使えそうですという話を(新井監督にも)した」

 2回無安打無失点、2奪三振と貫禄を見せた。好感触のチェンジアップは全27球のうち4球試投。2回1死からは7打数3安打と昨季は苦戦した細川を遊撃ゴロに料理した。カウント1―1から低めに落としたチェンジアップで空振りを奪うなど、収穫があった。新井監督からも「これで、さらに(投球の)幅が広がる」と評価された。ただ、8年目左腕は現状に満足しない。

 「もう少し(チェンジアップの)球速を落としたい。今日は130~133キロくらいだったが、理想は125、6キロ。球速を落として、直球のスピードを上げられたら…」

 昨季は全球種のうち36・8%が直球だった。次いで、ツーシームが32・5%だった。カーブ、スライダーに加え、昨季後半にはチームメートの森下にチェンジアップを伝授してもらい、使用してきた。ただ、持ち球に、豊富な変化球があるにもかかわらず、昨季はツーシームに頼りっぱなしだった。その反省から、今季は投球の幅を広げるべく、今春キャンプから、チェンジアップ、スライダーに磨きをかけてきた。

 「(チェンジアップに)まだ伸びしろはあると思う。今日は、空振りを奪えたけど、もう少し(コースも)真ん中の方がいいと(監督に)言われたので、それもありかなと思う」

 既に開幕ローテーション入りは決定的。登板日について指揮官は「それは言っても、言わなくても、どっちでもいいでしょ」と明言を避けたが、本拠地開幕戦となる4月2日のヤクルト戦で登板する可能性がある。昨季はチームトップの11勝を挙げ、先発陣の屋台骨を支えた床田が、今季は配球面でモデルチェンジを図り、真価を示していく。 (長谷川 凡記)

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