阪神・青柳 開幕投手指名に“御礼快投”4回零封 岡田監督が大絶賛「去年とは雲泥の差よ」

2024年03月09日 05:15

野球

阪神・青柳 開幕投手指名に“御礼快投”4回零封 岡田監督が大絶賛「去年とは雲泥の差よ」
<神・ヤ>満面の笑みでベンチに戻る阪神・青柳(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神5ー6ヤクルト ( 2024年3月8日    甲子園 )】 阪神・青柳晃洋投手(30)が8日、ヤクルト戦に先発して4回1安打無失点の好投を披露した。前日7日に岡田彰布監督(66)が29日の巨人戦(東京ドーム)で開幕投手を託すことを明言。2年連続の大役内定後初の登板で御礼快投を展開した。昨季は被打率・283と苦戦した左打者も完全制圧し、今春初登板となった2月17日の楽天戦(練習試合=宜野座)以来、20日ぶり実戦で順調な仕上がりぶりを示した。
 ベンチで見守る岡田監督の決断が間違いではなかったことを証明した。今春のオープン戦初マウンドで青柳がヤクルト打線相手に4回1安打無失点。開幕投手にふさわしい投球内容を披露した。

 「久々(の登板)だったので、ケガなく終えることが大事だと。何を試したいかなと考えながら、キャッチャー(の坂本)と話しながらいきました」

 岡田監督から開幕投手に直接指名された9年目右腕が、その期待に応える御礼快投だ。時折、クイック投法を織り交ぜ打者のタイミングをずらした。直球に加えて変化球の精度も抜群。「内容は特に気にしていなかった」。際立ったのは3回1死の場面。1番・西川に投じた2―2からの5球目、スライダーを外角のボールゾーンからストライクゾーンに入れる通称“バックドア”を外角低めに決めて見逃し三振を奪い、意図した球を思い通りに操った。

 「意識して投げたボールが要求通りコースにいけた。変化球、真っすぐ含めて全体的にストライクにコントロールできたのは、いいんじゃないかな」

 今季は左封じにも期待大だ。昨季は対右打者の被打率・234に対し対左打者は・283と苦戦した。それでも、対峙(たいじ)した7人の左打者も完全制圧して56球で交代。今春は2月17日の楽天戦で実戦初登板。以降は右臀部(でんぶ)の張りの影響で、20日ぶりとなった実戦でも盤石ぶりを誇示した。

 ベンチで見守った指揮官は「去年とは雲泥の差よ」と仕上がり具合を称賛した。さらに突然舞台裏も明かした。「えっ!(開幕投手は)最初から決めとったよ。正月からよ。普通に考えたら青柳やろ。ほか誰おる?そんな1年くらいパッと2桁勝っても、そんなんもう簡単に開幕なんかいかれへんで、そんなん」。21、22年に2年連続でリーグ最多勝利を獲得するなど、実績を誇る背番号17への信頼度を示した。

 開幕まで3週間。実戦調整は、あと2回を予定している。「これからどんどん状態も上がって行くと思う。上がった中でしっかりコントロールできるようにしていきたい」。2年連続の大役となる「3・29」へ向けて、ゆっくりと歩を進める。(石崎 祥平)

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