作新学院「江川2世」小川哲 雪辱の春 昨春1/3イニングのみ登板 小針監督「最少失点で抑えて」

2024年03月09日 05:00

野球

作新学院「江川2世」小川哲 雪辱の春 昨春1/3イニングのみ登板 小針監督「最少失点で抑えて」
組み合わせが決まりポーズする神村学園・川下主将(左)と作新学院・小森主将(撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【第96回選抜高校野球大会 組み合わせ抽選会 】 大会屈指の剛腕にとって、相手に不足はない。「江川2世」こと作新学院(栃木)の最速147キロ右腕・小川哲平(3年)は、最激戦のDブロックから春は1962年以来62年ぶりの優勝を目指す。昨夏の甲子園大会4強の神村学園との初戦が決まった小針崇宏監督は「周りは見ず、初戦に向けて全力で準備したい」と覚悟を決めた。
 まさに死のブロックだ。春夏通算9度の優勝を誇る大阪桐蔭を筆頭に、愛工大名電、報徳学園、常総学院と全国制覇の経験校がずらりと並ぶ。神村学園は昨夏の主軸を多数擁する大会屈指の強打が自慢だが、「ある程度のヒットは覚悟しているが最少失点で抑えてほしい」と指揮官。昨秋は関東大会優勝、神宮大会準優勝へ導いた右腕の好投を期待した。

 小川哲の調整は、順調そのものだ。3日の今季初の練習試合では冷たい風が吹き続ける中、盛岡大付(岩手)を相手に6回5安打3失点(自責0)、8奪三振と上々発進。「どこが相手でも自分が優勝まで導く」と頼もしい言葉を残していた。

 大先輩の江川卓は73年に1大会での選抜記録となる60三振を奪った。「1試合平均15個は凄すぎます。秋からの成長を示すため、甲子園ではたくさん三振を奪いたい」と小川哲。昨春はケガの影響で、わずか1/3イニングのみの登板に終わった聖地のマウンド。リベンジの舞台は整った。(村井 樹)

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