日本航空石川 「大トリ」6日目に常総学院と初戦 吹奏楽部もアルプスに参戦 中村監督「うれしい」

2024年03月09日 04:45

野球

日本航空石川 「大トリ」6日目に常総学院と初戦 吹奏楽部もアルプスに参戦 中村監督「うれしい」
組み合わせが決まり握手する日本航空石川・宝田主将(左)と常総学院・若林主将 (撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 元日の能登半島地震で被災した日本航空石川は、“大トリ”の第6日第1試合で常総学院との初戦を迎える。宝田(ほうだ)一慧主将(3年)は、強豪ぞろいのブロックを引き「ビックリした」と苦笑。相手の印象を「投打ともにバランスが良くてレベルの高いチーム」と語り、「日程的には余裕があるので、研究や準備をたくさんできる。プラスに捉えたい」と前を向いた。
 コンディション面でも好材料になりそうだ。約2週間前、チームで多くの選手がインフルエンザにかかり、一部はまだ実戦に復帰できていない。「体力面でもメンタル面でも(遅い初戦を)プラスに捉えたい」と話した。

 2月28日、中村隆監督らとともにチームを代表して輪島市役所を表敬訪問。元日は福井県越前市の実家に帰省中で、震災後初めて輪島市を訪れた宝田主将は、なかなか復興の進まない現状に心を痛めた。しかし、逆に地元の人々から「おめでとう」「頑張れ」などと励まされたという。「少しでも自分たちが力になれれば。全力プレーをして、一戦一戦勝ちきっていけたら」と決意を新たにした。

 吹奏楽部は、能登キャンパスから系列校の日本航空(山梨)に集合して応援の練習を開始。山梨キャンパスとの合同応援団としてアルプスに駆けつける。「凄く背中を押される気持ち。うれしい」と中村監督。感謝の思いを胸に、強豪ブロックに挑む。 (大林 幹雄)

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