関東第一・高橋 高校通算44発男が新基準バット1号狙う! 開幕戦で光星と対戦

2024年03月09日 05:00

野球

関東第一・高橋 高校通算44発男が新基準バット1号狙う! 開幕戦で光星と対戦
組み合わせが決まり握手する八戸学院光星・砂子田主将(左)と関東第一・高橋主将(撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【第96回選抜高校野球大会 組み合わせ抽選会 】 第96回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が8日、大阪市内で行われた。関東第一(東京)は開幕戦で、昨夏の甲子園大会8強の八戸学院光星(青森)と激突。今大会から導入される低反発バットで臨む最初の試合で、プロ注目の高橋徹平主将(3年)が「新基準バット1号」を宣言した。62年ぶりの優勝を狙う作新学院(栃木)は、甲子園優勝経験5校が集まった「死のブロック」を突破する。
 特別な開幕戦でメモリアル弾を放つ。100周年を迎える節目の大会。さらに、新基準の低反発バットが導入される大注目の初戦だ。「2」のクジを引き当てた高橋主将は、「甲子園第1号に近づいた」と輝ける未来を予言した。

 高校通算44本塁打を誇る右打ちの4番打者。冬の練習期間は「第1号を打ちたい」と長打力に磨きをかけてきた。各校の打者が飛距離の落ちるバットへの対応に苦戦している中、「第1号」を放てばプロを目指す高橋の評価はおのずと高まる。02年に二松学舎大付の伊戸田和樹がマークして以来となる東京勢の「開幕戦本塁打」に挑戦する。

 一発は狙っても、開幕戦まで狙ったわけではない。むしろ引いた瞬間は「それだけは避けたいなと思っていた。やばい。やっちまったな…」と苦笑いすら浮かべた。抽選会のための大阪行きを翌日に控えた6日。野球部寮では何人ものチームメートから、「開幕戦だけはやめてくれよ」と懇願されていた。なぜなら、早朝起床で開会式に臨み、その直後に試合を行うため調整が難しいからだ。それでも、昨春は開幕戦を制した山梨学院が県勢初の甲子園大会優勝。そんな吉兆データを伝え聞くと「プラスに捉えたい」とうなずいた。

 関東第一の後に「1」のクジを引いた八戸学院光星はプロ注目の最速147キロ左腕・洗平比呂(3年)の先発が濃厚。対策として「インサイドアウトを徹底して右中間を抜けていくような形で」と思い描いた。持ち味のパワーだけではなく、内側からバットを出すことでボールに逆らわず広角へ打ち返す。強引な打撃の戒めはその分、本塁打への確率を高めてくれるに違いない。

 「大会の始まりなので本当にいい試合をしたい」と高橋。低反発バットで「新しい音色」を聖地に響かせ、14年以来10年ぶりの選抜勝利をたぐり寄せる。(柳内 遼平)

 ◇高橋 徹平(たかはし・てっぺい)2006年(平18)9月19日生まれ、東京都昭島市出身の17歳。多摩川小1年から野球を始め、福島中では西多摩ボーイズに所属。関東第一では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒6、遠投100メートル。憧れの選手は元西武・カブレラ。1メートル80、92キロ。右投げ右打ち。

 ≪今大会から移行≫▽新基準金属バット 事故防止を目的に従来より細く、素材が厚い低反発のバットに今大会から完全移行。最大径64ミリ未満、打球部素材の厚さを約3ミリから約4ミリ以上とし、従来のバットより反発性能が5%から9%減少している。また打球部の厚さが増したことにより剛性が高まり打球音も高くなる傾向にある。物価高で諸費用の値段が高騰していることなどもあり、価格は従来の2万5000~3万円から、約3万5000円に上昇している。

 ▽東京勢の開幕戦 選抜では過去7度戦い3勝4敗。直近では02年に二松学舎大付が大体大浪商(大阪)と戦い4―5で敗れている。夏は6度開幕戦を戦い4勝2敗。関東第一が開幕戦を戦うのは春夏通じて初めて。

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