三浦瑠麗氏「週刊誌に書かれたことがある人なら…」松本人志の報道受け持論「過ちもある世界にしないと」
2024年01月26日 15:06
芸能
三浦氏は、23日に更新された「文藝春秋 電子版」YouTubeチャンネルの中で、松本の報道に対し意見。「男女の性的行為は事前よりむしろ事後の扱いが重要ということ、週刊文春でさえ“性加害”とは書いていないが、他週刊誌とテレビ局が性被害告発と受け取り報じているという2点」への見解を示していた。
Xには、「週刊誌はイエロージャーナリズム。間違いや真実でない箇所も混ざるのは、書かれたことのある人なら誰でも知っている話」とした上で、「ただ、王様から転落するようなスキャンダルを“こんなことやってますよ”と報じた週刊誌を訴えても、民事訴訟は時間がかかり、“真実”の認定が得られるわけではありません」と指摘した。
「文春が法的リスクの観点から論じていない“性加害の有無”に議論が集中したことで、攻撃の応酬が生じました。あやまちの許されない世界ではなく、あやまちもある世界にしないと、性をめぐる議論も硬直化します」と私見。「加害という言葉は安直な“悪”認定につながりますが、性をめぐり人間はみな傷つくもの」とし、「相手の気持ちをより理解する方向に修正する必要があるというだけ」とポイントを絞った。
続けて「通常、性加害とは同意のない性交等や強制わいせつ行為を指し、それ以外をハラスメントと呼んできました。上司が部下をしつこく性行為に誘ったり暴言を吐く、飲み会の席でベタベタ触るなどがそれに当たります。これが社会的抹殺の要件になれば、一掃される可能性が大きいのはメディア広告業界でしょう」と指摘し、「人間誰しも良いところと悪いところがあり、心配する友人や家族がいるものです。おどろおどろしくみえる記事とはまた違うその人の人間性というものがあります。人気の上下は仕方がない。しかし、本件を通じて文春が“基準”そのものを変えてしまったという事実はあとから効いてくることでしょう」と、一連の報道が今後に及ぼす影響について、独自の視点から見解を示した。
松本は22日に週刊文春の発行元・文芸春秋などを相手取り、名誉毀損(きそん)に基づく損害賠償などを求めて東京地裁に提訴。松本個人による提訴となり、請求額は約5億5000万円。松本の代理人は「記事に掲載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ“性加害”に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております」とコメントを発表した。
この発表を受け、週刊文春編集部も同日にコメントを発表。「一連の記事には十分に自信を持っています。現在も新たな告発者の方々のお話をうかがい、慎重に裏付け取材をしております。提訴によって萎縮することなく、今後も報じるべき事柄があれば、これまで通り報じてまいります」と全面的に争う姿勢を見せた。