有働由美子 NHK時代にクビを懸けて要人に謝罪も…火に油「謝っても許されないから謝れないのよ」
2024年01月26日 16:20
芸能
その上で、自身がNHKアナウンサー時代に経験した謝罪について明かした。当時、科学技術庁長官だった田中真紀子元外相にインタビューをすることに。「予定時間を超えてしまったんですけど、こっちは集中しているから、10分なら10分というのが分からなくて。向こうも答えてくれていたので」。インタビューは家庭に関することなどソフトな内容だったが、予定時間をオーバーしてしまったという。
当時はほぼ新人と変わらないキャリアだったというた有働。「大臣、長官、そのクラスの方々の時間では、あり得ない。要人のインタビューは初めてで、私も“すみません”となったんですけど、かなり怒られて。田中真紀子さん本人と、担当の記者から“僕もこれですごいしづらくなった。君のせいだ”みたいにずっと怒られて」。上司にもこっぴどく怒られたという。
「担当記者が取材できなくなると、大変なことじゃないですか?しかも新人みたいなもんだから、テンパって」。責任を感じた有働は、田中氏に謝罪の手紙を書くことを決意した。「“担当記者ではなく未熟でバカだからこんなことになりました。絶対に担当記者は悪くないから、その人が取材できないとか、そういうことにならないようにしてください。もしあれだったら私が辞めてお詫びします”みたいになって。分からないから」。自らの首をかけて、謝罪文にしたためたという。
謝罪文は郵送ではなく、有働が科学技術庁に持参した。「それを持って科学技術庁まで自力で行って、門番の人に“これを田中真紀子長官にお渡し下さい”と。閉まっていたから、会えないし、もちろん。門番の人にお渡しして、帰ったんです」。謝罪文は最終的に田中氏の周辺にも届いたというが、局内ではさらなる大騒動に発展してしまったという。「それがまたNHKに伝わって。最初に時間が延びて怒られた時の5倍くらい怒られた。“お前の謝罪文はNHKの謝罪文になる。何でそんなことしたんだ”って」と打ち明けた。
「そういうルールも本当に申し訳ないけど知らなくて。謝るというか、本当にみんなが怒っている時、謝っても許されないから謝れないのよ」。若かりしころの苦い経験を回想しつつ、「あれもうトラウマだったわ」とポツリ。「謝れるくらいの失敗はいいってことです」と、騒動で得た教訓を口にしていた。