「紙切り芸」林家正楽さん死去 76歳 2日前まで寄席出演…落語界悲痛「亡くなる前日、急に休まれた」

2024年01月26日 12:53

芸能

「紙切り芸」林家正楽さん死去 76歳 2日前まで寄席出演…落語界悲痛「亡くなる前日、急に休まれた」
林家正楽さん Photo By スポニチ
 落語協会は26日、林家正楽(はやしや・しょうらく、本名・秋元真=あきもと・まこと)さんが21日に死去したことを発表した。76歳。正楽さんは「紙切り芸の第一人者」と知られ、今月19日も寄席に出演し、紙切り芸を披露していた。
 協会は「当協会の林家正楽(本名:秋元真)が、令和6年1月21日(日)午前6時29分、永眠いたしました。(76歳)」と発表。葬儀は近親者のみで執り行われた。

 最後の寄席出演は今年1月19日の末廣亭。同協会の柳亭市馬会長は「正楽さんは、誰よりも寄席が好きで、寄席を大切にする芸人でした。まず一年中、どこかの寄席に、必ずと言っていいくらい、出演していました」と感謝した。

 また「今年の正月興行もいつも通り、お客様の注文に、見事に応えていたのですが、亡くなる前日、急に休まれたので、普段そういう人ではないだけに、余程調子が悪いのでは?と心配していましたが、こんなに早く、お別れする事になろうとは、夢にも思いませんでした」と悲痛な思いを告白。

 「正楽さんに、もう会えないのか、あの芸を見られないのかと思うと、とても辛い。悲しくて、寂しくて、どうかなってしまいそうです。協会員も、いや正楽さんを知る人は皆、そうなると思います」とし、「今はただ、一緒に高座をつとめられた喜びと、楽しかった思い出を噛みしめつつ、ご冥福をお祈り申し上げるだけです。三代目林家正楽師匠、長い間、本当に長い間、ありがとうございました。お疲れさまでした。好きな焼酎のお湯割り、ゆっくりやって下さい。またどこかで、会いましょう」と故人を偲んだ。

 正楽さんは1948年1月17日生まれ、東京都目黒区出身。96年に二代目林家正楽に入門し、客のリクエストに応じて鮮やかに切り絵する「寄席紙切りの第一人者」として人気を博した。2000年に「林家正楽」を襲名。2020年には芸術選奨 文部科学大臣賞(大衆芸能部門)、23年に松尾芸能賞 功労賞、同11月に浅草芸能大賞 大賞を受賞した。

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