八代弁護士 岸田首相の政策活動費巡る答弁に「透明化によってどのように政治活動の自由が妨げられるのか」

2024年01月30日 14:27

芸能

八代弁護士 岸田首相の政策活動費巡る答弁に「透明化によってどのように政治活動の自由が妨げられるのか」
八代英輝弁護士 Photo By スポニチ
 弁護士の八代英輝氏(59)が30日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関連し、収支報告書に記載不要、領収書も納税なも不要の政策活動費について言及した。
 29日の衆院予算委員会では、立憲民主党の階猛衆院議員が「二階俊博衆院議員には、何と50億円を超える政策活動費が渡されているわけです。今回の(自民党の)中間取りまとめで政策活動費の問題には一切触れられていません」と、自民党の二階元幹事長に21年までの20年間に約50億6000万円の政策活動費が渡されていると指摘。これに対し、岸田文雄首相は「政治活動の自由と国民の知る権利のバランスの中で、あるべき結論を出さなければなりません」と答弁した。さらに階氏が「廃止は考えていないということでいいですか?」と問うと、岸田首相は「政治活動の自由と国民の知る権利のバランス、これを考えることが日本の民主主義を考える上で重要であると申し上げております」と答えた。

 裏金問題に関連し、自民の梶山弘志幹事長代行は記者会見で、野党が求める政策活動費の使途公開導入を巡る議論への対応を問われ、直接の回答を避けた。その上で「政策活動費より圧倒的に額が大きく、国民負担をお願いしている政党交付金についても使途の在り方や公開の是非を議論すべきだ」と述べた。

 八代氏は、階氏に対する岸田首相の政策活動費の答弁に「これは10年くらい前に安倍元総理が答弁された路線を踏襲されているんだと思いますけれども、政治活動の自由という主張は、憲法で保証されているのは、それはその通りなんですけれども、国民の税金を原資として集めたお金の使い方を透明化によってどのように政治活動の自由が妨げられるのか」と言い、「使途をクリアにしないことによって、どういうふうに政治活動の自由が保たれることになるのかという関係性については全く言われていないんですね」と指摘。「一瞬納得させられたようなレトリックですけれども、法律家からすると何も言っていないに等しい。政治活動の自由を保証することと、使うお金を透明化することというのは十分私たちにとっては両立し得ることで、当然すべきことだと思います」と自身の考えを述べた。

おすすめテーマ

2024年01月30日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム