平野啓一郎氏 麻生発言を“問題視しない”上川外相に苦言「間違ったメッセージを社会に発信している」

2024年01月30日 19:54

芸能

平野啓一郎氏 麻生発言を“問題視しない”上川外相に苦言「間違ったメッセージを社会に発信している」
平野啓一郎氏 Photo By スポニチ
 作家の平野啓一郎氏(48)が30日、自身のX(旧ツイッター)を更新。上川陽子外相が、自身の容姿に言及した自民党の麻生太郎副総裁の発言を問題視しない考えを示したことについて、「間違ったメッセージを発信している」と批判した。
 麻生氏は28日に福岡県芦屋町で行われた講演で、「俺たちから見てても、ほう、このおばさんやるね、と。そんなに美しい方とは言わんけれども」と上川外相の年齢や容姿について言及。一方で「堂々と話をして、外交官の手を借りずに自分で会うべき人との(面会)予約を取っている。大したものだ」と外交手腕を評価し、「新しいスターがそこそこ育ちつつある」と述べた。また、名字を複数回「カミムラ」と間違える場面もあった。

 上川外相はこの日の会見の最後に麻生氏について質問を受け、「2000年に初当選してそれ以降信念に基づいて政治家としての職責を果たそうと活動してきた。今回約20年ぶりに女性の外務大臣に任命されて、日本の将来、将来を担う若い世代のための取り組みに全身全霊を込めて専念している」と述べたうえで、「さまざまなご意見やお声があることは承知しているが、どのような声もありがたく受け止めております」と麻生氏の発言を問題視しない考えを表明。

 そして「国民に理解され、国民から支持される外交を展開していくことに専心しているところで、これからも日々努力したい」と語った。

 麻生氏の発言については不適切との批判が高まっており、平野氏も29日のXの投稿で「この人は、もう一生、学習しないのだと思うが」と言及。そして「(麻生氏の)発言が物議を醸す可能性がある」とした記事を取り上げ「批判は他人任せか? 『可能性がある』から何なのか? もういい加減、この手の表現、止めるべきだろう」とマスコミの報じ方を批判した。

 そしてこの日の上川外相の会見については「首相候補にも名前が上がる人だが、出世のためなら、差別的な発言も受け容れるべきだ、という間違ったメッセージを社会に発信している」と厳しく指摘した。

 SNSでも上川外相の対応を「大人の対応」「冷静」「肝がすわってる」と評価する声がある一方で、「社会を良くする気がない」「波風立てない女性が男性にとっては重宝なんでしょう」「きちんと抗議すべき」と疑問や批判も出ている。立憲民主党の蓮舫参院議員は自身のXで「この声はありがたく受け止めてはいけないんじゃないかしら。本人が『いい』と言ってるから問題ない、と認識する方でしょう」と投稿した。

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