「セクシー田中さん」幻の実写化巡り脚本家が私見 芦原妃名子さんの判断に「信念を感じた」

2024年01月30日 18:03

芸能

「セクシー田中さん」幻の実写化巡り脚本家が私見 芦原妃名子さんの判断に「信念を感じた」
芦原妃名子さん公式X(@ashihara_hina)から
 劇団「東京マハロ」主宰で脚本家の矢島弘一氏が、29日から30日にかけてX(旧ツイッター)を更新し、日本テレビで昨年10月に放送された連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が29日に死去したことについて、自身の思いを語った。
 芦原さんは今月26日に更新した自身のXで、「セクシー田中さん」の脚本をめぐり局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになったとして視聴者に向けて謝罪。当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件が反故になっていたと明かしていた。28日から行方が分からなくなり、29日に栃木県内で死亡しているのが見つかった。

 今回の件について、矢島氏は29日、Xで「私も何本か、原作があるものを映像化の脚本家として携わっているが、絶対的に守らなきゃいけない事は、原作者をリスペクトする事」と指摘。「最大限リスペクトした上でオリジナリティを出し原作よりも面白くする努力をする。これがあって成立する」と持論を記した。

 さらにその後の投稿で、矢島氏は「書きます」と前置き。「実は数年前にセクシー田中さんのドラマやりませんかととある局から言われたことがある。原作読んでとても面白かったから描きたいと伝えた」(原文まま)と打ち明けた。しかし、「でも原作者の方がまだ継続中だからと言うことで実現しなかった」と、芦原さんの思いを尊重し、ドラマ化が見送られたという。

 自ら生み出した作品に対する強い責任を感じる芦原さんの判断に、矢島氏は「その時に信念を感じた。余計に原作が好きなった」と芦原さんに共感。「今日また読み返す」と誓った。

 作品の映像化を巡るトラブルの後、原作者が命を絶つという最悪の事態。矢島氏は「自分がポストした理由はこう言う経緯からです」と説明し、「あの時はなんかムカついてポストしました。今はもうムカつくとか責めるとかの感情じゃなくて、原作と寄り添いたい」と、同作への思いを記した。また「そこに生きた証があると思う。我々の仕事は人の命まで奪ってはいけない」とも付け加えた。

 また30日にも「ちゃんと説明出来てなかったので加筆」とし、「放送が決まってから原作者サイドに伺うことは100%ありません。進めることもありません。こちらがリスペクト出来る作品に出会った時にこれを映像化したいのです。お願いします。と出版社及び原作者サイドに伺うのです。何度も言います。勝手に進めないし決めません」と説明した。

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