杉咲花 かけがえのない出会い 未知の感覚にのめり込み「一人では成し遂げられないと思っている」

2024年02月15日 05:00

芸能

杉咲花 かけがえのない出会い 未知の感覚にのめり込み「一人では成し遂げられないと思っている」
女優主演賞を受賞し笑顔を見せる杉咲花(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【2023年(第78回)毎日映画コンクール表彰式 ( 2024年2月14日    東京都目黒区八雲「めぐろパーシモンホール」 )】 2023年(第78回)毎日映画コンクールの表彰式が14日、東京都目黒区八雲のめぐろパーシモンホールで行われた。「エゴイスト」で男優主演賞を射止めた鈴木亮平(40)、「市子」で女優主演賞に輝いた杉咲花(26)はともに初受賞の栄誉に酔いしれた。スポニチグランプリ新人賞に選ばれたアフロ(36)とサリngROCK(43)は映画への本格参戦に色気を見せた。
 【女優主演賞「市子」】単独初主演映画で女優主演賞を射止めた杉咲は、黒のシックなドレス姿でステージに登場。厳かな表情でトロフィーを受け取り「素敵な賞を頂き、光栄に思います。一人では成し遂げられないと思っているので、映画に関わった皆さんと喜びを分かち合いたい」と喜びをかみしめた。

 主人公の市子は、プロポーズを受けた翌日にこつぜんと姿を消す。行方を追う恋人や過去に関わった人々の証言によって、その人物像、アイデンティティーが浮かび上がってくる構成。戸田彬弘監督(40)からの“ラブレター”に心を動かされ、さらに「言葉にできないような感覚に襲われる脚本で、現場に立って演じた時に、どんな場所に連れていってもらえるんだろうという未知の感覚があって、早く現場に行きたいと思いました」とのめり込んでいった。「自分にとってかけがえのない出会いとなった作品に関われたことを誇りに思う」と自信を深めた様子。

 戸田監督からも「まだまだ偉大な女優になっていく」とエールを送られたが、慢心はない。「自分の中で変化はあまり感じていなくて、評価は他者の中にあるものだと思っているので、引き続きこの先も粛々と作品と向き合っていきたいなという気持ちです」と真摯(しんし)に語った。

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