阪本順治監督 「4年」思い返し感慨 大賞&脚本賞のダブル受賞「こんなことがあるんだなあ」

2024年02月15日 05:00

芸能

阪本順治監督 「4年」思い返し感慨 大賞&脚本賞のダブル受賞「こんなことがあるんだなあ」
日本映画大賞を受賞し喜びを語る阪本順治監督(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【2023年(第78回)毎日映画コンクール表彰式 ( 2024年2月14日    東京都目黒区八雲「めぐろパーシモンホール」 )】 【日本映画大賞・脚本賞 「せかいのおきく」】受賞した阪本順治監督(65)は、トロフィーを手に「4年前に15分の短編を作り、3年前に15分のパイロット版を製作。2年前に出資がかなって90分の作品になったが、4年かかって撮影日は12日。派閥の裏金でもあれば良かったんですが…」と笑わせながら、「こんなことがあるんだなあ」としみじみ語った。
 「どついたるねん」(89年)でスポニチグランプリ新人賞を受賞してからちょうど30本目の監督作。2000年の「顔」以来2度目の大賞となった作品は、江戸の堆肥事情を絡め、声を失った武家の娘と下肥買いの若者2人がたくましく生きていく姿を、市井の人々の泣き笑いも込めて描いた青春活劇だ。

 大病を克服したプロデューサーの原田満生氏(58)から持ちかけられた企画がベース。完成までには紆余(うよ)曲折もあったが、「なにくそ!の思いで書いた」と明かす脚本でも賞を贈られダブル受賞だ。

 ともに苦労した原田氏も駆けつけ受賞を喜んだ。

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