【米アカデミー賞】「ゴジラ―1.0」VFX担当「白組」映像技術と戦後の人間の心情を融合

2024年03月12日 05:05

芸能

【米アカデミー賞】「ゴジラ―1.0」VFX担当「白組」映像技術と戦後の人間の心情を融合
 アカデミー賞の視覚効果賞に輝いた山崎貴監督(AP)
 【第96回アカデミー賞授賞式 ( 2024年3月10日    ロサンゼルス・ドルビーシアター )】 「ゴジラ―1.0」のVFXを担当した「白組」に関する著書がある文京学院大の公野勉教授(56)は本紙の取材に、受賞理由を「高い映像技術と戦後の人間の心情を見事に組み合わせた結果」とした。
 山崎監督はこれまで「アルキメデスの大戦」「永遠の0」「海賊とよばれた男」など、海を舞台にした作品を多く手がけてきた。今作も海からゴジラが現れるシーン、海上での対決が高く評価されている。

 特撮の元祖である円谷プロダクションに勤務していた公野氏は「円谷英二氏の大きな遺産であるゴジラと、白組が培ってきた技術を融合させた山崎監督は大変な功労者だ」と語った。

 ≪35人ワンフロアで作業≫白組のスタッフは、わずか35人。この日、山崎監督と共にステージに上がった野島達司さんは個人的に「水」のCGを研究しており、ゴジラとの海上戦ではそれが生かされたという。白組の作業場はワンフロアで、すぐに相談し修正できる環境。これが時短につながり、コストが削減できる理由の一つという。

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