平壌での「日本―北朝鮮」 辺真一氏指摘 観客のブーイング有無でわかる金総書記の東アジア戦略

2024年03月12日 19:07

芸能

 朝鮮半島の情勢に詳しいジャーナリストの辺真一氏が12日、読売テレビ「ミヤネ屋」に出演し、26日に北朝鮮の平壌で開催されるサッカーW杯2次予選「日本―北朝鮮」の試合について言及した。
 11年に平壌で行われたW杯予選の同カードでは、国歌斉唱で日本の「君が代」が一切聞こえない大ブーイングが巻き起こった。辺氏は「今回も北朝鮮の国民感情的にはブーイングが出て当たり前。ないのが異常」と指摘する。

 しかし、北朝鮮の日本へ対する“当たり”には変化が生じている。日本と良好な関係を築き始めている韓国をけん制してか、例えば年明けには金総書記が岸田首相に能登半島地震へのお見舞い電文を打つなど、ここ最近は少し前ならば考えにくい状況が起こっている。

 辺氏は「北朝鮮は世界的にもまれに見る統制国家。だからもし当局が今回は一切ブーイングはやめろ、静かに観戦しろといったフェアプレーやマナーを徹底させるような指導をすれば、ブーイングは起きないと思う」と予想する。加えて「現在は日本との関係を非常に意識しているので、個人的には国民のブーイングを黙認するようなことはないんじゃないかと期待している」と話し、金書記の東アジア戦略を予測する重要なアイテムになるという考えを示した。

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