藤本四段 藤井王将らに続くC級2組1期抜け達成 最年少棋士が山本五段に勝利 今年度勝率は・839に

2024年03月12日 23:41

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藤本四段 藤井王将らに続くC級2組1期抜け達成 最年少棋士が山本五段に勝利 今年度勝率は・839に
C級2組順位戦の対局に臨む藤本渚四段(日本将棋連盟提供) Photo By スポニチ
 将棋の最年少棋士・藤本渚四段(18)が12日午後11時25分、名古屋将棋対局場での第82期名人戦・順位戦C級2組で山本博志五段(27)に107手で勝利した。一昨年10月、プロとなる四段に昇段した藤本は、順位戦への参戦初年度を9勝1敗で終えた。
 総勢55人でC級1組への昇級枠3つを争った今期。順位12位の冨田誠也四段(28)、18位の高田明浩四段(21)、52位の藤本が首位の1敗でこの日の最終局を迎え、冨田、高田に続いて藤本も勝利して3人がそろって昇級、規定により五段に昇段した。

 藤本は今年度成績を47勝9敗、勝率・839とした。45勝7敗、・865の藤井聡太王将(21)=8冠=との年間最高勝率争いは残り半月余りでどんな結末を迎えるのだろうか。また、中原誠16世名人(76)が五段だった67年度に樹立した47勝8敗の歴代最高・855を上回るのかにも注目は集まる。

 午前10時に始まった山本戦は藤本が後手。振り飛車党・山本の三間飛車を穴熊で迎え撃ち、88手で千日手になった。夕食休憩後の午後6時40分、先後を入れ替えて指し直し、戦型は再び後手・山本の三間飛車。29手目、先に竜を作った藤本がその大駒を自陣へ引き付けて優勢に進めた。

 参戦棋士の最も多いC級2組からの「1期抜け」は至難の業とされる。第76期での藤井以降は、第80期の伊藤匠七段(21)、第81期の古賀悠聖六段(23)が達成している。

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