【米アカデミー賞】宮崎駿監督が21年ぶり長編アニメ賞 黒澤明監督に続く個人3個目オスカー像
2024年03月12日 05:20
芸能
オフィスでは鈴木敏夫プロデューサー(75)が喜びの記者会見。自身のアトリエで結果を待った宮崎監督は姿を見せなかったが、受賞前に顔を合わせ「“日本男児としてうれしい顔は見せられない”と言いつつ、喜びがこぼれてたね」と明かした。受賞後に電話し「心の底から喜んでました。おめでとうございますと伝えたら、“お互いさまです”と言ってました」と語った。宮崎監督は2014年に名誉賞を受けており、日本人の個人で3個のオスカーは黒澤明監督に続く2人目の快挙となった。
宮崎監督の10年ぶりの新作長編となる冒険ファンタジー。引退宣言を撤回し、完成まで7年かかった。日本では一切の宣伝をせず昨年7月に公開されたが、今月3日時点で興行収入89億円と大ヒット。世界50カ国でも上映され、2月29日時点で北米での興収は約4600万ドル(約69億円)を記録している。アカデミー賞の前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞と、英国アカデミー賞で、日本作品として初めてアニメ映画賞を受賞。本家アカデミー賞にも期待がかかっていた。
宮崎監督の近況について鈴木氏は「絵を描き続けている。絵は衰えを知らないですよ」と力説。気になる次回作については「白紙」としたが「短編アニメをやってほしいと、何度も言っている」と明かした。20日からは英語版も公開される。
≪ヒゲなしで話題に≫ 今月3日に米アカデミー賞の公式YouTubeチャンネル「Oscars」で公開された動画内で、トレードマークであるヒゲのない宮崎監督の姿が話題になっている。鈴木氏は会見で「僕が“そったら?”と言ったんです。本人は嫌がってましたよ」と舞台裏を明かした。その後の監督の様子について「やたらと鏡を気にするようになりましたね」と笑った。