TBS日曜劇場「アンチヒーロー」P語る「世の中にはびこっている毒の部分を描かないと」

2024年04月13日 07:30

芸能

TBS日曜劇場「アンチヒーロー」P語る「世の中にはびこっている毒の部分を描かないと」
TBS日曜劇場「アンチヒーロー」で主演する長谷川博己(C)TBS Photo By 提供写真
 俳優長谷川博己(47)主演のTBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(後9:00)が14日、スタートする。主人公は殺人犯をも無罪にしてしまうダークヒーローの弁護士。視聴者に“正義とは果たして何なのか?”を問いかける、逆転パラドックスエンターテイメントだ。プロデューサーを務める飯田和孝氏に作品に込めたメッセージを聞いた。(望月清香、鈴木美香)
 今作は物語のあらすじや登場人物の関係性など明らかになっていない情報が多く、謎に包まれている。飯田氏は「主人公が“アンチ”な弁護士ということで、どこまで踏み込んでいくか。それがこのドラマを見たいなと思ってくれている人が注目してくれているポイントだと思う」とした上で「多分予想よりもダークなところにいっている気はしています」とアピールした。「今の時代に伝えるべきことを伝えるためには、世の中にはびこっている毒の部分をしっかり描かないと伝わらない」と斬り込んでいる。

 昨今の社会について「人を傷つけるのが簡単だし、得ていた評価や賞賛が一瞬にして崩れ落ちることがすごくある」とし「本当に真実を見ることができているのだろうかと常々思っている。やはり本当に自分でしっかり物事を感じていかないといけない。そうでないと、それが引き金になって誰かを不幸にしたり、はたまた自分に返ってくる世の中になっている」と問題提起した。

 犯罪や芸能人のスキャンダル、会社内でのパワハラやセクハラ…。一度、“悪”のレッテルを貼られると、周囲からの信頼を回復させることは難しい。「テレビでは“過ちを犯したら謝って更生して償うことが最善の策”と発する。でも実際は、その人に手を差し伸べた人が潰される世の中。そこに目を背けてはいけない。だからこそ主人公は“殺人犯”というレッテルを貼らせないために動いている。“殺人犯”というレッテルを貼られてしまったら今の世の中は絶対に立ち直れないから」と今作に込めた強いメッセージを語った。

 「しっかりと自分の感覚を大事にすることが必要なのではないか。そういうことを少し感じていただけるとうれしいかなと思っています」。現代社会に一石を投じるドラマになりそうだ。

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