「虎に翼」寅子・伊藤沙莉 優三・仲野太賀に感謝「より絆が深まりました」本人に何度も&互いに伝え合う
2024年05月31日 12:00
芸能
向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。
――第8週を振り返って
寅子にとっては理想や夢が打ち砕かれて、試練と挫折の連続。演じていて、とてもつらかったです。やっと弁護士になれたのに辞めることになったり、やっと恋をして相手を大事に思えるようになったところで戦争へ行ってしまったり。色々なものを得ると同時に、失っていく週でした。1週目の第5回(4月5日)で、お母さんのはる(石田ゆり子)が予言のように「でも、(弁護士に)なれなかった時は?」「なれたとしても、うまくいかず、その道を諦めることになった時は?」と寅子に問い掛けていましたが、まさしくその通りになって。寅子としては一番悔しい展開だったと思います。つらいことも多かったですが、優三さん(仲野太賀)との愛が深まり、凄く幸せな時もありました。その幸せな時間があまりに短いという切なさも、物語としては好きなんですよね。
――仲野との掛け合いについて
ご本人にも何度伝えたか分かりませんが、本当に優三さん役が太賀さんでよかったと心から思いましたし、互いにそうした言葉を掛け合ううちに、より絆が深まりました。太賀さんはお芝居についていろんな提案をしてくれながら、私の考えを整理させてもくれて。特に第8週で寅子として演技が自然とできたのは、優三さんが太賀さんだったというのがとても大きかったです。あらためて振り返ると、演じていて凄くいい時間でした。