日テレの責任は?「セクシー田中さん」問題調査結果 「半沢」監修弁護士「ブログ投稿は責任の範囲内」

2024年05月31日 17:36

芸能

日テレの責任は?「セクシー田中さん」問題調査結果 「半沢」監修弁護士「ブログ投稿は責任の範囲内」
日本テレビ社屋 Photo By スポニチ
 日本テレビは31日、東京・汐留の同局で会見を行い、昨年10月期放送の同局ドラマ「セクシー田中さん」原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題について、「社内特別調査チーム」による調査結果を報告した。
 調査チームの構成については、「コアメンバー」として、外部有識者の早稲田裕美子弁護士、國松崇弁護士、「社内メンバー」として山田克也取締役執行役員、同局顧問弁護士・谷田哲哉弁護士で構成。

 國松崇弁護士は元TBS社員。エンターテインメント事業分野を得意とし、TBS日曜劇場「半沢直樹」「下町ロケット」、「99.9-刑事専門弁護士-」(TBS)など多くのヒット番組の法律監修等を手掛けていた。

 早稲田裕美子弁護士は、著作権をはじめとする知的財産分野で著名。日本テレビはチームについて「コンテンツ制作の契約法務、番組(ドラマ、脚本など)の法律監修や考査・検証など、メディア・エンタメ関係の実務に幅広い知見と実績がある」としていた。

 日本テレビの責任について質問された國松弁護士は「ドラマの制作現場においてさまざまな点で振り返るべきところがあった。最終的に原作者の方のブログの投稿に至ったということについては流れがあったという認識。これは当然、日本テレビのドラマ制作がきっかけとなって生まれた流れですから、責任の範囲内で起こったことだとは思います。ただ、それを踏まえて、世間がSNSの投稿をめぐって非常に賛否両論飛び交うことになった、その結果、どうなったかについては我々としては測りかねないことなので調査の目的からは外した」と説明した。

 この日公開された調査報告書では、議論を呼ぶ発端となった脚本家と原作者双方のSNS投稿について触れた。調査の結果、原作の芦原さんは、制作の過程で局側に不信感を募らせ、第9、10話に「創作を入れないで欲しい」と、自身が脚本を書くと主張。同局は「原作者がドラマ化を許諾する権利を持つ以上、原作者の意向に背くことはできない」と判断し、脚本家を降板させ、9話のクレジットに脚本家の名前を表示しなかった。

 その結果、脚本家は昨年12月24日と28日に、原作者が9、10話の脚本を書くことになった経緯をSNSに投稿した。

 この投稿がさまざまな議論を呼び、芦原さんもブログで経緯を説明するに至った。

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