「セクシー田中さん」調査で発覚したプロデューサーの業務過多 配信用…7割が「多すぎる」

2024年05月31日 17:10

芸能

「セクシー田中さん」調査で発覚したプロデューサーの業務過多 配信用…7割が「多すぎる」
日本テレビ社屋 Photo By スポニチ
 日本テレビは31日、昨年10月期放送の同局ドラマ「セクシー田中さん」原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題について、「社内特別調査チーム」による調査結果を報告した。調査の中で、今後に向けた提言を明らかにした。
 同局は、①原作者や脚本家等との信頼関係を構築するための方策、②ドラマ制作におけるトラブル回避のための方策、③制作/組織体制における諸課題の解決策、④相談窓口の活用の4つを打ち出した。

 調査の中で、プロデューサーの業務過多が明らかになった。調査報告書で「当社のドラマ枠は、ここ数年、増減はほぼない。一方で、プロデューサーの業務は配信用やスピンオフドラマの制作、宣伝番組の制作、SNS用の宣伝素材の制作・監修、ドラマ出演者の局内番組への出演調整など、ドラマ本編の制作以外の業務が多岐にわたっている」と報告。プロデューサー・アシスタントプロデューサー25名中18名が、プロデューサーの仕事量や仕事の幅について「多(広)すぎる」と回答したという。さらに、組織内でのコミュニケーション不足を指摘する声があったという。

 制作/組織体制における諸課題の解決策するため、「プロデューサーの業務量、人数について見直すとともに、コミュニケーションの重要性を再認識する。また、先輩プロデューサーと若手のプロデューサーが行動を共にする機会を作るなどして人材育成やノウハウの継承を行う方法を検討する」とした。

 また、「上記改善策をより実効的なものとするため、業務フローをガイドライン化し、それを上長がチェックするなど、日常的にドラマ制作について監督・サポートができる体制を作る」と提言した。

 同局は、トラブルなどに対応するための受付窓口「日テレホットライン」を設置しており、ドラマ制作に関わるすべてのスタッフの相談先として「日テレホットライン」を周知するように呼びかけた。

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