「セクシー田中さん」調査で発覚 同局ドラマP6割超が準備不足でトラブル 1年前に企画決定提言

2024年05月31日 17:00

芸能

「セクシー田中さん」調査で発覚 同局ドラマP6割超が準備不足でトラブル 1年前に企画決定提言
日本テレビ社屋 Photo By スポニチ
 日本テレビは31日、昨年10月期放送の連続ドラマ「セクシー田中さん」原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題について、東京・汐留の同局で「社内特別調査チーム」が会見を開き、調査結果を報告した。調査の中で、今後に向けた提言を明らかにした。
 同局は、①原作者や脚本家等との信頼関係を構築するための方策、②ドラマ制作におけるトラブル回避のための方策、③制作/組織体制における諸課題の解決策、④相談窓口の活用の4つを打ち出した。

 原作者や脚本家等との信頼関係を構築するため、具体的な提言を行った。同局は原作をドラマ化する際に演出の都合で改変が必要になるとした上で、原作の改変について相互理解を図るとした。全体構成案・演出なとが書かれた「相談書」を作成し、原作サイドが映像化についてイメージし、共感できるものとするように提言した。

 さらに、制作担当者は原作者との直接の面談を要請する。特にオリジナルの部分については、キャラクターや世界観にブレが生じないよう、原作者が望まないポイントを細かく脚本家の執筆前に共有し理解を得ることを重ねて行うとした。同時に、脚本家のクリエイターとしての尊厳は尊重されるべきだとした。

 原作のドラマ化にあたっては、最終話までの全体の流れが理解できるような構成案を原作サイドと合意の上で、撮影に臨む。

 また、2024年3月30日時点の日本テレビ社員でドラマプロデューサー、プロデューサー補の経験を有する25人に行ったアンケートで、7割に上る19人が制作の準備期間が足りないと答えたことが明らかになった。さらに、6割を超える16人が、準備期間が足りないことでトラブルが起きた経験があると回答したという。制作期間や準備期間の設定については、9割が改善すべきと答えた。
 
 これらの調査を踏まえ、より一層安心してドラマ制作に臨める体制を構築するために、「放送開始の1年半前、遅くとも1年前には企画決定するよう努める」とした。

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