在阪民放アナのリレーコラム「アナランド」
MBS・福本晋悟アナ 災害・防災研究を報道に生かす“二刀流”「亡くなる人1人でも少なく」
2022年03月09日 05:30
芸能
11年2月にMBSへ移籍。その6週間後、勤務中に東日本大震災に遭遇した。転籍直後だったことで、裏方業務に追われ、入社以来勉強、研究してきたスキルが発揮できず、「悔しさもありました」という。
13年4月、最大震度6弱の淡路島地震発生の際には泊まり勤務でテレビの特番を担当。より一層、災害報道の研究に勤しむようになった。被災地を訪れ、インタビューやアンケート調査。仕事をしながら18年4月から2年間、関大の大学院で学び、修士号を取得した。21年4月、日本災害情報学会の若手研究発表大会で「若手発表奨励賞」を受賞した。
30年以内に70%の確率で発生すると予測されている南海トラフ地震には「大阪にも津波は来ます。就寝中は無防備だからその備えを」と訴える。「亡くなる人、悲しむ人が一人でも少なくなるように」と災害報道、研究に力を注ぐつもりだ。(古野 公喜)
◇福本 晋悟(ふくもと・しんご)1985年(昭60)9月4日生まれ、滋賀県大津市出身の36歳。2009年に同大から東海ラジオへ。11年2月に毎日放送へ移籍。「人と防災未来センター」特別研究調査員としても活動。