佐藤心結　“史上最大まくりV”へ2差9位浮上　第1R72位から初優勝狙う

2023年08月27日 04:40

ゴルフ

佐藤心結　“史上最大まくりV”へ2差9位浮上　第1R72位から初優勝狙う — 3番、笑顔を見せる佐藤（撮影・西尾　大助） Photo By スポニチ

【女子ゴルフツアー　ニトリ・レディース第3日（ 2023年8月26日北海道・小樽CC＝6695ヤード、パー72 ）】前日、日没サスペンデッドとなった第2ラウンド（R）の残りと第3Rが行われ、ホステスプロでダイヤモンド世代の佐藤心結（みゆ、20＝ニトリ）が第2Rを66、第3Rでも69と伸ばし、通算7アンダーで首位と2打差の9位に浮上した。第1R72位から初優勝となれば、4日間大会では「史上最大のまくりV」となる。岩井明愛（21＝Honda）ら3選手が通算9アンダーで首位に並んだ。

　史上最大の「まくりV」が現実味を帯びてきた。計28ホールを回った佐藤が首位と2打差に詰め寄った。ホステスプロとして「何としても上位争いしたかった」と話す。第1R72位から11位そして9位へ。過去4日間大会の優勝者で初日ワースト順位は89年コニカカップの谷福美で51位だった。

　良いときの動画と今を比較し、スイングを修正した。「トップの位置が深くなり過ぎてました」と話す。昨年6月、5位だったニチレイ・レディースやプロテストを受けた頃の自分を思い出した。「浅めにしたらフェースの向きが安定して出球が思ったところに出る」とうれしそうだ。

　03年度生まれのダイヤモンド世代。アマ時代の21年スタンレー・レディースではプレーオフの末、渋野に敗れたが、世代筆頭格として注目を浴びた。だがその後は川崎、尾関、神谷、桜井に初Vで先を越された。「皆についていきたい気持ちはあるけど焦りが一番良くない」と話す。まずは目の前の一打。その先に史上最大のドラマは待っている。