ロコ・ソラーレ今季初戦で優勝 藤沢五月「いい形でスタートが切れた。まだまだ伸びしろはある」

2023年08月27日 16:36

カーリング

ロコ・ソラーレ今季初戦で優勝 藤沢五月「いい形でスタートが切れた。まだまだ伸びしろはある」
<ロコ・ソラーレ・中部電力>優勝を決め笑顔を見せるロコ・ソラーレの藤沢(右)ら(撮影・高橋茂夫) Photo By スポニチ
 カーリングのアドヴィックスカップは27日、北海道北見市のアドヴィックス常呂カーリングホールで最終日の競技が行われ、五輪2大会連続メダルの女子のロコ・ソラーレが3連覇を飾った。
 準決勝では北海道銀行に7―2で快勝した。第1エンド、第2エンドで連続スチールに成功。2―1で迎えた第4エンドにはスキップ藤沢五月が難しいテークアウトショットを成功。相手のミスも重なり大量4得点を挙げて突き放した。その後1点ずつを取り合い、第6エンド終了で相手がコンシードした。

 決勝では中部電力を8―3で破った。第1エンドに2点を先攻される苦しい立ち上がりとなった。しかし、第2エンドにセカンド鈴木夕湖、サード吉田知那美が効果的なテークアウトショットを決めてチャンスを築き、最後は藤沢のドローショットで3点を挙げて逆転。その後は3連続スチールを決めるなど主導権を渡さず、第7エンド終了時点で中部電力が負けを認めた。

 地元北見市での今季初戦で最高の結果を出し、鈴木は「ホームであるアドヴィックスリンクで、お客さんがたくさん来ていただいて、私たちも気持ち上げてプレーできた。いい課題も得て、いい大会になった」と喜びをかみしめた。

 8月に入ってから練習を再開し、札幌で合宿を行った。準備期間は短かったが「量より質」を重視し、リンド・コーチの指導でフォームの見直しを課題に取り組んできた。その成果も発揮できた。

 リードの吉田夕梨花は「3連覇できたことはもちろんうれしいけど、夏の課題として取り組んできたことが少しずつ良くなっていく姿を皆さんに見せられたがうれしい」と笑顔で話した。

 9月から始まるカナダ遠征への手応えも得た。吉田知は「JD(リンド・)コーチからの夏休みの最後の宿題をクリアしてカナダに行きたいと思っていた。100点満点ではないけど、いい答え合わせができた」と胸を張った。

 オフにはボディービルに挑戦して話題を呼んだ藤沢も「大会前の練習場は少し足りないかなと思っていたけど、コーチにもカナダから来てもらって、集中してできた分、優勝といういい形でスタートが切れた」と手応えをにじませ「まだまだ伸びしろはあると思うので、カナダ遠征で細かい部分、作戦などを深めたい」と今後を見据えた。
 

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