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パリ五輪新競技いよいよスタート!「ブレイキン」解説 初代女王へ41歳AYUMIと25歳AMIが出陣

2024年08月09日 22:00

五輪

パリ五輪新競技いよいよスタート!「ブレイキン」解説 初代女王へ41歳AYUMIと25歳AMIが出陣
ブレイキン日本代表の(左から)Shigekix(半井重幸)、Hiro10(大能寛飛)、AYUMI(福島あゆみ)、AMI(湯浅亜実) Photo By スポニチ
 【パリ五輪 ( 2024年8月9日    コンコルド広場 )】 パリ五輪の新競技「ブレイキン」が9日と10日に行われる。9日は女子の競技が行われ、日本代表はともに世界選手権を制した経験がある25歳の湯浅亜実(ダンサー名・AMI)と41歳の福島あゆみ(AYUMI)が出場する。初代女王を決める戦いが、日本時間9日午後11時の予備予選からいよいよ幕を開ける。
 ブレイキンは、別名「ブレイクダンス」としても知られるダンススポーツの一形態。採点競技で1対1、またはチームで音楽に乗せてアクロバチックなダンスを披露し合い、技術や創造性を競う。1970年代に米ニューヨークのギャングの抗争で暴力ではなく踊りで平和的に対決するようになったことが起源とされる。パリ五輪は1対1を採用。出場枠は男女各16人で、各国・地域から最大2人。ブレイキンが他のダンススポーツと異なる点は、音楽を担当するDJと進行を司るMCが存在すること。さらに、音楽はDJが選曲し、選手たちは事前に楽曲を知ることはできない。選手は流れる音楽に合わせて即興で個々にダンスを披露し、リズムや音色に調和しながら、高度なパフォーマンスやアクロバティックな要素を盛り込んで創造性を競う。2018年にブエノスアイレスで行われたユースオリンピック競技大会で初めて実施された。

 パリ五輪では、男女それぞれ16人の選手が1対1で直接対決。各選手は自らの演技を披露し、相手はそれに応じて返す。9人のジャッジは「技術性」「多様性」「完成度」「独創性」「音楽性」の5つの基準に基づいて採点を行う。審査中は、各審査員がタブレットを使用して各要素の得点を評価していく。1次リーグは4人ず4組に分かれて対戦。各組上位2選手が準決勝に進出する。3位決定戦あり。

 五輪予選シリーズをワンツーフィニッシュした女子はダブル表彰台の期待が高まる。19、22年世界選手権覇者のAMIは「自分らしく全力で楽しむことを一番大切にしたい。かつ、爪痕を残したい」と大会前に意気込み。21年世界選手権を制している41歳のAYUMIは「自分のダンスを出し切れたら最高。めちゃくちゃ楽しみたい」とコンコルド広場で行われれる本番を心待ちにしていた。

 AYUMIは1次リーグD組第3試合、AMIはその後に行われる1次リーグC組第5試合に登場する。半井重幸(Shigekix)、大能寛飛(Hiro10)が日本代表として初代王者を目指す男子の競技は10日に行われる。

 ブレイキンは主に「トップロック」「フットワーク」「パワームーブ」「フリーズ」の4つの要素から構成されている。以下は4つの要素の説明(JOC公式サイトから)。

 ▼トップロック 立った状態で足のステップと上半身を組み合わせたダンスのスタイル。これはゴーダウン(床に落ちる動き)に移行する前の段階で行われ、ステップを用いたムーブメントが特徴。

 ▼フットワーク かがんだ状態で素早く足を動かしたり挑発的な振り付けのことで、フロアの上で両手を使いながら独自の脚さばきを披露する。

 ▼パワームーブ ブレイキンにおいて最もダイナミックでアクロバティックなムーブとトリックの数々のこと。上半身を主に使い、回転や跳躍を伴う技が多数存在。代表的なものには背中や肩で回転するウィンドミルや、頭で回転するヘッドスピンがある。これら高難易度の技は、ブレイキンの際立った見どころ。時折、フリーズと組み合わせたり、フリーズで締めくくったりすることも。

 ▼フリーズ トップロック、フットワーク、パワームーブなどの一連の流れから音に合わせて、自身の体の動きを数秒間停止するムーブで、逆立ちや肘・頭で身体を支える逆さまのポーズが特徴。
 

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